タイトル:賃金不払事件の件数が過去20年間で最高に (平成10年賃金不払事件の取扱状況について) 発 表:平成11年9月17日(金) 担 当:労働省労働基準局監督課 電 話 03-3593-1211(内線5427) 03-3502-6742(直通)
全国の労働基準監督署が、平成10年(平成10年1月〜平成10年12月)に おいて取り扱った賃金不払事件(退職金の不払事件を含む。以下同じ。)の概況は 、次のとおりである。 1 平成10年に新たに把握した賃金不払事件は、件数で16,295件、対象労働者数で 54,092人、金額で約 238億 5,600万円である。 これらの新規把握件数、対象労働者数及び金額については、平成3年度から増 加傾向にあり、新規把握件数は過去20年間で最高となっている。 2 平成10年に労働基準監督署が取り扱った賃金不払事件(平成9年に受理し、平 成10年まで処理を継続した賃金不払事件を含む。)の総数は、件数で18,599件、 対象労働者数で63,904人、金額で約 278億 4,900万円であり、取り扱った件数は 同様に過去20年間で最高となっている。 3 このような状況に対応するため、労働省では賃金不払事件に係る申告・相談に 対して迅速、的確な対応を図り、その早期解決に努めるとともに、倒産、事業主 の行方不明により解決が困難な事件について、未払賃金立替払制度の迅速かつ適 正な運営に努めているところである。