タイトル:管理栄養士・栄養士養成施設カリキュラム等に関する
検討会報告書について
発 表:平成13年2月5日(月)
担 当:厚生労働省健康局総務課生活習慣病対策室
電 話 03-5253-1111(内線2343,2344)
03-3595-2245(夜間直通)
I 経緯
今般の栄養士法改正の趣旨を踏まえ、高度な専門的知識及び技術を持った資質の高
い管理栄養士を養成することができるよう、平成12年10月より「管理栄養士・栄
養士養成施設カリキュラム等に関する検討会」(座長:小林修平和洋女子大学教授)
を開催し、管理栄養士・栄養士養成のカリキュラム、教員の数及び資格要件、施設・
設備等の見直しについて検討を進め、その内容を報告書としてとりまとめた。
II 概要
1.検討の背景
生活習慣病の増加などの国民の健康課題に対応した管理栄養士を養成するため、平
成12年3月に、栄養士法の改正が行われ、これまで「複雑困難な栄養の指導等」と
されていた管理栄養士の業務について、「傷病者に対する療養のため必要な栄養の指
導」、「個人の身体状況、栄養状態等に応じた高度の専門的知識及び技術を要する健
康の保持増進のための栄養の指導」、「特定多数人に対して継続的に食事を供給する
施設における利用者の身体の状況、栄養状態、利用の状況等に応じた特別の配慮を必
要とする給食管理及びこれらの施設に対する栄養改善上必要な指導等」と明文化され
た。
管理栄養士が保健医療サービスの担い手として、その役割を十分に発揮するために
は、高度な専門的知識及び技術を持った資質の高い管理栄養士の養成を行う必要があ
り、このため平成14年4月の法施行に向け、管理栄養士養成施設カリキュラム等の
見直しを図るために、検討を進めた。
2.検討の基本的考え方
基本的視点:高度な専門的知識及び技術を持った資質の高い管理栄養士の養成を図
る。
(1)管理栄養士として必要な知識及び技術が系統的に修得でき、養成施設がカ
リキュラム編成に積極的に取り組めるよう、カリキュラムの体系化を図る。
(2)臨床栄養を中心とした専門分野の教育内容の充実、演習や実習の充実強化
を図る。
(3)専門分野の教育内容の充実強化に対応できるよう、教員に関する事項を見
直すとともに、施設・設備の見直しを行う。
さらに、栄養士免許取得という観点から管理栄養士、栄養士養成カリキュラムの整
合性を図りつつ、それぞれの専門性を明確にするため、管理栄養士養成施設とともに、
栄養士養成施設のカリキュラム等についても見直しを行った。
3.管理栄養士養成施設のカリキュラム等について
カリキュラムについては、「専門基礎分野」と「専門分野」に大別し、教育の内容
については、従来の教育科目の規定から、「教育内容」による表記とともに「教育目
標」を提示することとした。
「専門基礎分野」については「社会・環境(人間や生活)と健康」「人体構造と機
能、疾病の成り立ち」「食べ物と健康」を教育内容として位置づけた。「専門分野に
ついては「基礎栄養学」「応用栄養学」「栄養教育論」「臨床栄養学」「公衆栄養学」
「給食経営管理論」を教育内容として位置づけた。
また栄養評価・判定に基づいた適正な栄養管理を行うために、専門分野を横断した
総合的な能力を養うことをねらいとする「総合演習」の設定や、実践活動の場で直接
人に接する実習を推進することをねらいとする「臨地実習」の充実を図るとともに、
教員の数及び資格要件、施設・設備についても、専門分野の充実強化を図る観点から
見直しを行った。
4.栄養士養成施設カリキュラム等について
カリキュラムについては、「社会生活と健康」「人体の構造と機能」「食品と衛生」
「栄養と健康」「栄養の指導」「給食の運営」について教育目標を示し、それに応じ
て教員の数及び資格要件、施設・設備についても見直しを行った。
「管理栄養士・栄養士養成施設カリキュラム等に関する検討会」報告書
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