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[労働者調査]
3 ヒヤリ・ハット体験への対応
(1) 「ヒヤリ・ハット体験」について
「ヒヤリ・ハット体験」(労働災害につながるようなひやりとしたり、はっ
とした体験)は、労働者の59.9%が体験している。
事業所規模別にみると、1,000人規模が77.9%と最も高く、おおむね規模が
小さくなるほど「ヒヤリ・ハット体験」のある労働者の割合は低くなっている。
産業別にみると、建設業(74.8%)、電気・ガス・熱供給・水道業(71.6%)、
運輸・通信業(67.2%)、製造業(67.0%)の順に割合が高い。
前回と比べると、「ヒヤリ・ハット」体験のある労働者割合は、産業計で
5.8ポイント高く、特に卸売・小売業,飲食店が18.7ポイント、電気・ガス・
熱供給・水道業が12.4ポイント高くなっている(第5図、第17表)。
(2) 「ヒヤリ・ハット体験」時の状況
「ヒヤリ・ハット体験」について、体験したときの状況別割合をみると、
「物の置き方、作業場所の欠陥」(40.1%)、「作業方法の欠陥」(29.7%)、
「第三者(物)による不安全な状態」(24.1%)が高く、これらは産業別にみ
ても共通して高くなっている。
また、「自然的不安全な状態」の割合も、製造業を除いて高くなっている
(第17表)。
(3) 「ヒヤリ・ハット体験」時の会社(上司)への報告及び対応
「ヒヤリ・ハット体験」をした労働者のうち、「会社(上司)へ報告した」
とする者の割合は78.3%であり、そのうち、「原因の究明や設備の改善など具
体的で十分な対応をしてくれた」とする労働者の割合は66.5%となっている。
また、「対応はしてくれたが十分な対応でなかった」とする労働者の割合が
32.0%となっている。
これらを事業所規模にみると、いずれも規模による差は小さい(第18表)。
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