(別添1) あっせんの例(利用者のコメント紹介)
申請人等の 区分 |
退職金に係る事案(事業主・労働者双方からの申請) |
事案の概要 | 事業主は、労働者AとBの退職に際し、退職金制度がないこと を踏まえ、退職金の支給を口頭で約束し、支払交渉を行ったが、 度重なる交渉で感情的な対立も激しくなり、金額の隔たりも大き く、当事者同士の話合いが不可能な状況になり、事業主及び労働 者があっせん申請を行った。 あっせんの結果、Aは260万円、Bは450万円支払うこと で合意が成立した。 |
紛争当事者 のコメント |
(事業主)労働者の業務成績に対してどのくらいの慰労金を払っ てよいか見当がつかない上、労働者との度重なる交渉で、仕事 も手につかないほど、精神的に疲労していた。公正中立な立場 で、迅速に話合いをつけてくれ、仕事にも集中できるようにな って感謝している。 (労働者)話合いがつかず、慰労金がちゃんと支払われるか心配 だったが、納得できる金額で話合いがつき、感謝している。 |
申請人等の 区分 |
セクシュアルハラスメントに係る事案(労働者からの申請) |
事案の概要 | 申請人は、事業主からの電話やメール、食事やデートの誘い等 、また言葉によるセクハラにより拒食症になった。個人的なつき あいを断った時点から勤務体制や言葉での嫌がらせが続き、身体 的、精神的にも追い込まれ辞めざるを得なくなり、退職した。そ のため、精神的な損害補償として6ヶ月分の給料に相当する補償 金の支払を求めたが応じないため、あっせん申請を行った。 あっせん委員が調整した結果、要求どおり支払うことで合意が 成立した。 |
紛争当事者 のコメント |
(労働者)この制度を利用しなければ、泣き寝入りで終わって いたかもしれない。利用してよかった。 |
申請人等の 区分 |
労働者派遣に係る事案(労働者からの申請) |
事案の概要 | 申請人は派遣会社と1年間の有期契約を締結していたが、派遣 先の都合により10ヶ月間で派遣契約が打ち切りとなり、その後 派遣会社は、別の派遣先を紹介することなく放置し、1年の契約 期間到来とともに雇用期間満了による退職扱いとされた。派遣契 約の終了後、放置された期間について、派遣会社に補償として2 ヶ月分賃金の支払を求めてあっせん申請を行った。 あっせん委員により派遣契約の打切りがあったとしても、雇用 期間を一方的に短縮できないこと等を踏まえ両者の歩み寄りを促 したところ、派遣会社は申請人に18万円の解決金を支払うこと で合意が成立した。 |
紛争当事者 のコメント |
(労働者)個々の労働者は企業と個別労働関係紛争について交渉 しようとしても企業から拒否されるとどうしようもない状況であ る。そのような中で、今回第三者機関である紛争調整委員会の あっせん委員に企業との話し合いに立ち会って頂き、解決金 の支払という合意ができたことに大変感謝している。 |