別添4 あっせんの例 ・整理解雇に係る事案(労働者からの申請) 業績不振を理由に解雇を通告された。突然解雇されても生活が立ち行かなくな り大変困ることから、解雇を撤回してほしい。 あっせんの結果、申請人が1ヶ月当たり2万円の基本給減額を了承する一方、 会社側が解雇を撤回することで、双方の合意が成立した。 ・普通解雇に係る事案(労働者からの申請) 体調を壊し会社を休みがちになったことを契機として、「度重なる欠勤」「勤 務不良」を理由に解雇通告された。体の不調もあり、突然解雇された場合経済的 に大変苦しくなることから、当面の生活の補償として金銭の支払を会社に求めたい。 あっせんの結果、会社が申請人に対して紛争に係る解決金として、申請人の在 籍時賃金3ヶ月分相当額の82万円を支払うことで、双方が合意した。 ・昇給制度に係る事案(労働者からの申請) 入社の際に定期的な昇給を約束してもらい、また、同事業場に勤める他の従業 員については実際に昇給が行われているにもかかわらず、自分のみが対象から除 外され賃金額が引き上げられない。過去支払われるべきだった昇給額の遡及支払 及び今後における昇給を会社に対して求めたい。 あっせんの結果、会社が過去における昇給額85万円を遡及して支払うとともに、 今後1ヶ月当たり4万円の賃金額引上げを行うことで、双方が合意した。 ・退職金の支払に係る事案(労働者からの申請) 勤務成績が低いレベルであるということを理由に、退職金額を20パーセント減 額された。勤務成績に応じて退職金額を減額することは就業規則上定められてお り、これに基づく措置であるという会社の主張であるが納得できない。 あっせんの結果、会社側が申請人に対して紛争に係る解決金として、退職金減 額相当分である100万円を支払うことで紛争当事者双方が合意した。 ・セクシュアルハラスメントに係る事案(労働者からの申請) 職場の上司や同僚からの度重なるセクシュアルハラスメント、いじめに耐えか ね退職を余儀なくされた。このようなセクシュアルハラスメントやいじめの事実 を放置した会社に対して、精神的損害を補償してもらうべく金銭支払い等求めたい。 あっせんの結果、会社がセクシュアルハラスメントの事実を認め、申請人に対 して紛争に係る和解金として15万円を支払うこと及びセクシュアルハラスメント を行った加害者からの謝罪文の発行が行われることで、双方が合意した。 ・退職勧奨に係る事案(労働者からの申請) 営業成績が不良であることを理由に強硬な退職勧奨を受け退職を余儀なくされ た。会社側は、自己都合による退職であり補償は行えない旨主張しているが、事 実上は解雇同様の退職であり、これにより被った経済的損失を補償してもらいたい。 あっせんの結果、会社側が申請人に対して紛争に係る和解金として、申請人の 在籍時賃金1ヶ月分相当額を支払うことで、双方が合意した。