別添5 あっせんの例 ●整理解雇に係る事案(労働者からの申請) 会社の業績悪化に伴う人員削減を理由に突然、解雇を通告された。このような突 然の解雇により被った経済的な損失、精神的な苦痛を補償してもらいたい。 あっせんの結果、会社が申請人に対して就業規則に規定されている退職金に加算 して56万円の和解金を支払うことで、双方が合意しました。 ●普通解雇に係る事案(労働者からの申請) 会社側から勤務態度が悪いという理由で突然解雇された。このような突然の解雇 には納得がいかず、その撤回を求めたい。 あっせんの結果、解雇撤回は困難であるものの、和解金として30万円を会社側 が支払うことで、双方が合意しました。 ●セクシュアルハラスメントに係る事案(労働者からの申請) 事業主からのセクシュアルハラスメントが原因で退職を余儀なくされた。このよ うなセクシュアルハラスメント行為についての謝罪及びこれによって被った精神的 な苦痛に対する補償を、会社に対して求めたい。 あっせんの結果、会社がセクシュアルハラスメントの事実を認め、謝罪文の発行 を行うとともに和解金40万円を支払うことで、双方が合意しました。 ●賃金の引き下げに係る事案(労働者からの申請) 1年ほど前から会社側から一方的に賃金額を引き下げられた。その際には特段異 議を唱えなかったが、今般、事業主とのトラブルが原因で退職を余儀なくされてお り、ついては、退職に際して当該賃金の引き下げに係る差額について遡及して会社 に支払ってほしい。 あっせんの結果、会社が引き下げに係る差額の一部である5万円を支払うことで、 双方が合意しました。 ●採用内定取消に係る事案(労働者からの申請) 新たな職場からの採用内定通知を受け、在職中の会社を退職したが、その後、 「求人を行っていた新規事業の取り止め」を理由に、当該内定を取り消された。職 を失ったことによる損害につき内定取消を行った事業場に対して補償を求めている が金銭面で折り合いがつかない。 あっせんの結果、会社が和解金として150万円を支払うことで、双方が合意し ました。 ●退職金に係る事案(事業主からの申請) 今般、退職する労働者から、数年前に廃止した退職金規程に基づく額の退職金を 請求され困っている。当該退職金を巡る紛争について、解決を図ってもらいたい。 あっせんの結果、会社側が退職金として56万円を支払うことで、双方が合意し ました。