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10 高年齢労働者の安全と健康に配慮した作業負荷の評価基準の開発に関する

  調査研究



<研究目的>



○ 高年齢労働者が過度の身体的負担を受けることにより被る労働災害・疾病を防止

 するため、事業場で活用しやすい実践的な成果物として、作業負荷許容基準、事業

 場で作業負担度を判定できる方法を開発すること



<研究の内容、成果>



○ 作業負荷許容基準



  ・高年齢労働者に過度の身体的負担とならない負荷の範囲の具体的なガイドライ

   ン

  ・取扱い重量、作業姿勢(身体の曲げ、ひねり等)、反復度、作業時間等の項目

   を中心に、身体的負担に強い影響を及ぼす環境条件、心理的要因も含めて開発

   (95項目)
<基準例>
I 作業管理に関する事項
 7 筋力の低下、不良姿勢への配慮
  1)荷重のかかる作業については、以下のようにする。

  (1)作業に用いる筋力の生涯最大値の70%以上となる大きい作業負荷
    など、強い筋力を要する作業は減らすか避ける。
  (2)瞬間的に持ち上げる必要のある荷重は男性で20kg以下、女性で
    15kg以下とする。
  (3)1日11回以上の挙上を行う場合、1回の持ち上げ荷重は男性で16kg
    以下、女性で11kg以下とする。
  (4)持ち上げ位置が膝下、肩の上、腕の高さで、かつ、1日26回以上
    の場合、男性で10kg以下、女性で7kg以下とする
○ 作業負担面からみた職場の高齢社会対応度判定リスト



  ・事業場が自ら高年齢労働者に与える身体的負担の状態を評価し、改善すべき面

   を発見するために簡易に用いることができる判定リスト

  ・身体的負担に強い影響を及ぼす、作業管理、作業環境管理、心理的要因等にか

   かわる負担要素について、事業場の高齢社会への対応度合いをチェック、判定

   し、レーダーチャートに表し、自己改善に役立てるガイドとしてのリスト

   (85項目)を開発



<研究受託機関> 



○ 中央労働災害防止協会

 (ホームページ:http://www.jisha.or.jp/profile/2_2/choken/mpro/index5.htm

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