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2 中高年労働者のライフスタイルと人事労務管理の課題に関する研究
<研究の目的>
○ 現役中高年(男女)の高齢期(60歳台前半期)の就労見通しと就労意欲、特に
団塊の世代の就労観とライフスタイル特性の解明をするとともに、高齢期の就労意
識に影響を与える要因について検討すること
<研究の内容、成果>
○ 男女や就業形態で異なる高齢期の就業希望
→60歳台の就業のあり方を考える際には、男女別や就業形態別に議論する必要
<例>
Q 「いつまで収入を伴う仕事をしたいか」
A 「男性 65.4歳>女性 61.6歳」、
「自営業 67.5歳>民間・正社員・男性 65.5歳」
○ 民間・男性正社員の半数近くが見通しをもてない状況
→企業は60歳台前半の雇用方針を従業員に提示することが求められる
<例>
Q 「現在の勤務先における60歳台前半の雇用見通し」
A 「わからない 23.4%、会社方針不明 18.3%、
会社の方針を不知 6.0%」
○ フルタイム勤務の女性の就業希望
→フルタイム勤務の女性は、高齢期における就労について、男性に比べフルタイ
ム勤務を希望する者が少ない。しかし、4分の1はフルタイムを希望しており、
女性も含め高齢期におけるフルタイム勤務のあり方を検討する必要
○ 多様な価値観を持つ複数の類型から構成される団塊の世代
→(1)企業内専門職志向タイプ、(2)典型的会社人間タイプ、(3)会社・生きがい・
能力発揮バランスタイプ、(4)仕事以外に生きがい志向タイプ、(5)仕事・趣
味ほどほど志向タイプ→他の世代にもあてはまり、団塊の世代独自の特徴と
言えるものなし
○ 夫婦が希望する高齢期の就労のあり方
→高齢期の働き方の希望を夫婦で比較すると、異なるケースも少なくないことか
ら、定年後のキャリアプランを考える際には、夫婦の意見を調整する必要あり
<例>
・高齢期にフルタイムを希望する者→
夫自身 42.7%、妻の夫への希望 51.9%
・夫が定年後短時間勤務を希望していても、その妻は夫にフルタイム勤務を
求めている
○ 現役中高年層の高齢期の就業希望は、勤務先の属性や雇用管理の仕組み、高齢期
の就労見通し、仕事観などにより規定される
<研究受託機関>
○ 日本労働研究機構
(ホームページ:http://www.jil.go.jp/jil/seika/millennium/middle/report.htm)
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