タイトル:労働災害防止計画の策定について

───21世紀を担う人々が安全で健康に働ける職場の実現を目指して───





発  表:平成10年3月13日

担  当:労働基準局安全衛生部計画課

      電 話 03-3593-1211(内線5476)

          03-3502-6753(夜間直通)







 労働大臣は、第8次の労働災害防止計画が本年度末をもって終了することに伴い、別

添のとおり第9次の労働災害防止計画を策定し、本日、閣議に報告した。



 本計画の策定に当たっては、平成9年12月4日、その案について中央労働基準審議

会(会長花見忠上智大学教授)に諮問し、本年1月19日に同審議会より労働大臣に対

し、おおむね適当である旨の答申を得ている。

 本計画は、労働安全衛生法(昭和47年法律第57号)第6条の規定に基づき、労働

災害防止のための主要な対策に関する事項その他労働災害の防止に関し重要な事項につ

いて定めたものであり、昭和33年以来、8次にわたり策定し、推進してきているもの

である。

 今後、労働省としては、本計画を本年度末までに官報に公示することとしており、そ

の目標を達成するため、具体的な実施計画を各年度ごとに行政運営方針で示し、推進し

ていくこととしている。

 なお、今回策定した労働災害防止計画の概要は、別紙のとおりである。






 別紙             第9次の労働災害防止計画の概要             1 計画の期間   平成10年度を初年度とし、平成14年度を目標年度とする5か年計画とする。 2 計画の目標 (1)死亡災害については、年間2,000人台で一進一退を繰り返している現状を打   破し、その大幅な減少を図ること。 (2)計画期間中における労働災害総件数を20%減少させること。 (3)じん肺、職業がん等の職業性疾病の減少、死亡災害に直結しやすい酸素欠乏症、   一酸化炭素中毒等の撲滅を図ること。 (4)産業保健サービスの充実等労働者の健康の増進及び快適な職場環境の形成の推進   を図ること。 3 主要な対策 (1)死亡災害の撲滅    建設業を始めとする死亡災害が多発している業種等における労働災害防止対策を   推進する。 (2)中小企業における安全衛生の確保    労働災害防止措置の履行確保を図るとともに、中小企業の自主的な努力や集団的   な取組を促進するなど適切な支援を実施する。 (3)高齢社会の進展に伴う安全衛生の確保    若年者と高年齢者が混在して同じ作業に従事することを前提とした安全衛生対策   を実施する。 (4)新しい安全衛生管理手法の導入    安全衛生管理のノウハウの継承に係る問題への対応等新しい安全衛生管理手法を   導入する。 (5)最近における業務上の心身の負担の増大等に対応した労働衛生対策の推進    産業社会が変化していく中で、積極的な健康の保持増進を推進する。 (6)原点に立ち返った安全衛生意識の高揚    原点に立ち返って安全衛生意識の高揚を図るとともに、一般国民を含め、広く労   働災害防止の重要性を周知する。



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