(参考2) 「企業及び勤労者のボランティア活動に関する調査」結果 1 企業調査 (1)企業が行っている地域活動 企業が行っている地域活動の内容(複数回答)をみると、「祭りなどの地域の 伝統行事・習俗への参加・寄付」が72.1%と最も多く、次いで、「ごみ拾いなど の清掃・環境美化」が42.8%、「募金活動・バザーへの協力」が41.2%となって いる。「地域での活動は行っていない」企業は14.0%となっている。 (2)従業員のボランティア活動についての考え方 従業員が行うボランティア活動についての考え方(複数回答)をみると、「地 域、社会の発展に貢献している」が76.9%で最も多い。次いで、「従業員の視野 が広がる、発想が柔軟になる」が51.4%、「従業員の生きがい推進にプラスにな る」が43.3%となっている。 (3)従業員のボランティア活動に対する支援 従業員のボランティア活動への支援については、「従業員のボランティア活動 に支援策をとっている」21.8%、「現在は、支援策をとっていないが、今後考え たい」23.1%となっている。一方、「従業員の自主的活動なので、会社としては 関与していない」も55.1%となっている。 現在支援策をとっている企業の支援内容(複数回答)をみると、「ボランティ ア休暇制度」47.6%、「ボランティア活動の意義を啓発し支持している姿勢を示 す」43.2%、「ボランティア関連の情報を会社から従業員に提供」32.0%となっ ている。 また、現在は支援策をとっていない企業が、今後、どのような支援を考えてい るか(複数回答)については、「ボランティア活動の意義を啓発し支持している 姿勢を示す」が53.2%、「ボランティア関連の情報を従業員に提供」が40.5%と なっている。 (4)企業のOB会によるボランティア活動支援 OB会は「ある」が41.8%、「ない」が58.2%となっている。 OB会によるボランティア活動に対する支援は、「現在も行っていないし、今 後も行う予定はない」が75.9%と大半を占めており、「行っている」は4.9%、 「現在は行っていないが検討中」は19.2%となっている。 ボランティア活動に対する支援を行っているOB会について、その支援の内容 (複数回答)をみると、「ボランティア関連の情報の提供」が55.6%、「ボラン ティア活動の意義の啓発」が27.8%となっている。 (5)勤労者マルチライフ支援事業への関心 地方経営者協会と地域のボランティア関係団体が連携して、勤労者のボランテ ィア活動参加を支援する「勤労者マルチライフ支援事業」について、「関心があ る」企業は64.8%となっている。 事業に関心がある企業のうち、「参加したい」は1.3%、「参加について検討 したい」は15.6%となっている。 2 従業員調査 (1)ボランティア活動への関心、経験の有無、今後の意向 勤労者はボランティア活動について、「非常に関心がある」が7.9%、「ある 程度関心がある」が61.9%と、約7割がボランティア活動に関心をもっている。 また、ボランティア活動の経験、今後の意向は、「現在、ボランティア活動を している」は15.6%にすぎず、「現在はしていないが、今後やってみたいと思 う」は56.1%となっている。 (2)ボランティア活動の実態(現在ボランティア活動をしている者が回答) 活動分野(複数回答)は、「地域活動・まちづくり推進」40.0%、「青少年・ 児童の保護・育成」36.4%、「募金、寄付」27.6%、「自然・環境保護」が27.3 %と、様々な分野に及んでいる。 活動の種類(複数回答)は、「現場作業型(介護、保育、環境美化等)」が 52.4%、「イベント型」が46.4%となっている。 活動頻度は、「月1〜3回程度」が34.2%と最も多く、次いで、「数カ月に1回 程度」が24.0%、「単発型(数回の活動で終わるもの)」が23.4%となっている。 活動時間帯(複数回答)は、「週末および休日」が84.8%と最も多い。次いで、 「平日(出勤前、昼休み、就業後)」27.0%、「有給休暇」13.9%となっている。 参加単位(複数回答)は、「個人で」参加している人が58.5%、「友人と」参 加している人が24.2%、「家族と(夫婦、親子等)」が18.2%となっている。 (3)ボランティア活動を始めたきっかけ(現在ボランティア活動をしている者が回 答) ボランティア活動を始めたきっかけは、「自発的な意思で」が33.6%と最も多 いが、「会社、組合等で参加の機会を与えられて」が25.6%、「友人・知人に勧 められて」が19.4%と、きっかけを与えられて活動を始める人も多い。 (4)ボランティア活動の良い点(現在ボランティア活動をしている者が回答) ボランティア活動をしていて良い点(複数回答)は、「多くの人たちとつなが りができた」が68.5%、「ものの見方や考え方が深まった」が56.7%、「満足感 や充実感を得ることができた」が44.2%となっている。 (5)ボランティア活動を始める条件(現在はボランティア活動をやっていないが、 今後やってみたい者が回答) ボランティア活動を始める条件(複数回答)は、「自分ができる内容のものが 見つかれば」が71.2%と最も多く、次いで、「時間ができれば」65.2%となって いる。 (6)ボランティア活動をする場合の希望(現在はボランティア活動をやっていない が、今後やってみたい者が回答) 活動分野(複数回答)は、「自然・環境保護」が54.1%、「地域活動・まちづ くり推進」が39.9%、「高齢者福祉、障害者福祉」が28.0%となっている。 活動の種類(複数回答)は、「現場作業型(介護、保育、環境美化等)」が 64.0%と最も多く、次いで「事務、企画立案型」35.0%、「イベント型」35.0% となっている。 活動の頻度は、「月に1〜3回程度」が27.1%と最も多く、次いで「単発型(数 回の活動で終わるもの)」26.3%となっている。 活動の時間帯(複数回答)は、「週末および休日」が76.1%と最も多い。 参加単位(複数回答)は、「個人で」参加したい人が62.3%、「友人と」参加 参加したい人が36.2%、「家族と(夫婦、親子等)」29.7%となっている。 (7)ボランティア活動をしない理由(今までボランティア活動をしたことがなく、 今後もする予定はない者が回答) ボランティア活動をしない理由(3つまで回答)は、「時間がないから」が 67.4%で最も多く、次いで、「自分がボランティアとして何ができるのかわから ないから」36.6%、「どのように参加し、行動したらよいかわからないから」 34.7%となっている。