いなげや、障害者従業員と和解 職場環境「不十分だった」/東京高裁

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首都圏でスーパーを展開する「いなげや」で働いていた知的障害のある男性(28)が、パート従業員の女性指導係から暴言を受けたなどとして損害賠償を求めた訴訟は6日、東京高裁(垣内正裁判長)で和解が成立した。いなげや側が障害者雇用や従業員教育で不十分な点があったことを認め、再発防止を図ることが柱。

男性側の代理人によると、和解条項には、「(いなげやは)障害の特性に合った業務や職場環境を用意し、配属先従業員に指導方法や対応を教育することが要請されていたが、十分ではない点があった」などとする文言が盛り込まれた。男性に対する指導係の「不適切な言動」も認め、「(会社として)適切な対応ができなかった」とされている。

昨年11月の一審東京地裁判決は「仕事ぶりが幼稚園児以下」などの暴言があったと認定。同社と指導係に計22万円の支払いを命じたが、男性側が主張した同社の就労環境整備義務違反については退けていた。

記者会見した男性は「長い期間裁判をやってきたが、やっと自分の気持ちが伝わってくれて良かった」と話した。

いなげやの話 今後とも職場環境の整備などに一層の努力をしていく。

(時事通信)
2018年11月6日