9月の米消費者物価、5.4%上昇 高止まり続く/米労働省

[海外]

米労働省が13日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.4%上昇だった。前月(5.3%)から伸びはやや加速し、5%台でなおも高止まりした。市場予想の5.3%も上回った。2008年以来、約13年ぶりの高いインフレ率が続いている。新型コロナウイルス危機からの経済再開を受けて需要が強まる一方、供給が追い付かず、物価を押し上げた。

前月比でも0.4%上昇(8月は0.3%上昇)に、伸びが加速した。

連邦準備制度理事会(FRB)は高まるインフレ圧力に警戒しており、コロナ危機で導入した大規模金融緩和の撤回を目指す考えを示している。

項目別ではエネルギーが前年同月比24.8%、中古車も24.4%と、それぞれ大幅に上昇した。

変動の激しいエネルギーと食料を除いたコア指数は4.0%上昇で、前月と同じ高水準となった。

(ワシントン時事)
2021年10月13日