米雇用26万6,000人増 市場予想大きく下回る/4月

[海外]

米労働省が7日発表した4月の雇用統計(季節調整済み)によると、景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は前月比26万6,000人増と、市場予想(97万8,000人増)を大きく下回った。失業率は0.1ポイント上昇の6.1%に悪化した。景気が持ち直す中、雇用回復の勢いに一服感が出ている。

就業者数は4カ月連続で増加したが、伸びは前月の77万人(改定値)から大きく鈍化した。失業率も予想の5.8%より悪かった。新型コロナウイルス危機を受けた経済対策とワクチン普及を受け100万人超の雇用増を見込む向きもあったが、企業の人材確保が難航している可能性がある。

業種別では、ホテルやレストランなど娯楽・接客の持ち直しが続いた。半面、製造業は3カ月ぶりに減少に転じ、特に自動車・同部品は大きく落ち込んだ。半導体などの供給障害が生産と雇用に影響しているとみられる。

中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は「完全雇用までは長い道のり」と強調している。景気回復を見込み、金融緩和策の早期縮小観測もあるが、4月の雇用統計はこうした楽観論に影響する可能性もある。

(ワシントン時事)
2021年5月7日