8月の米失業率、8.4%に大幅改善 5カ月ぶり1桁台

[海外]

米労働省が4日発表した8月の雇用統計(季節調整済み)は失業率が8.4%と、前月比1.8ポイントの大幅低下となった。経済活動の再開が進み、4カ月連続で改善した。景気動向を敏感に反映する非農業部門の就業者数は137万1,000人増加。新型コロナウイルス感染拡大で3月以降に失われた雇用のほぼ半分が回復した形だ。

失業率は4月に戦後最悪の14.7%を記録したが、5カ月ぶりに1桁台に低下。市場予想(9.8%)を大きく下回った。感染拡大が深刻化し、3月と4月に計約2,200万の雇用が失われたものの、5月以降の緩やかな景気回復により、就業者数の増加幅は計約1,060万人に達した。

ただ、失業率は依然コロナ危機前の2月(3.5%)の2倍を超える高水準。雇用改善の勢いも鈍化している。与野党の対立で7月末に切れた失業給付の上乗せ制度の継続をめぐる混乱が続いており、回復の持続力は不透明だ。

業種別では、感染予防策による外出制限の影響が直撃した宿泊・飲食を含むサービス業の雇用改善が続いた。建設や製造業も就業者が増加した。

トランプ大統領はツイッターに「素晴らしい数字だ!」と投稿。「(失業率は)予想より早く、10%を大幅に割り込んだ」と、11月の大統領選を前に景気回復の実績をアピールした。

(ワシントン時事)
2020年9月4日