オリンパス、内部通報社員と和解 「敗訴後も不当処遇」で解決金

[判例命令]

内部通報したところ不当に配置転換されたとして提訴し、配転無効の判決が確定したオリンパス社員の浜田正晴さん(55)が、裁判後も処遇が改善されていないとして同社に損害賠償などを求めた訴訟は18日、東京地裁(清水響裁判長)で和解が成立した。

和解条項によると、オリンパスが判決確定後の処遇改善が不十分だったことを認めて1,100万円の解決金を支払い、今後不当な処遇をしないと約束する一方、浜田さんは別の訴訟や人権救済申し立てを全て取り下げる。和解調書は社長メッセージを通じて全社員に公開される。

確定判決などによると、浜田さんは2007年、上司が取引先の社員を引き抜こうとしていると社内のコンプライアンス室に通報。その後、経験のない部署に配転され、人事評価も下げられた。

配転をめぐる訴訟では、二審東京高裁が「内部通報に反感を抱いた上司が業務と無関係に異動を命じた」と認め、配転を無効としてオリンパス側に220万円の損害賠償を命令。12年に最高裁が会社側の上告を棄却し、確定した。

しかし、同社は子会社への転籍や出向を提示するなど実質的な処遇改善には応じていないとして、再び裁判となっていた。

(時事通信)
2016年2月18日