日本郵便元社員に労災認定 自殺「職場ストレス原因」

[行政]

日本郵便の社員だった男性=当時(51)=が2010年に自殺したのは、職場のストレスで精神疾患を発症したことが原因として、埼玉労働局は1日までに、さいたま労働基準監督署の決定を取り消し、労災と認定した。遺族が同日、記者会見して明らかにした。認定は3月30日付。

男性は06年にさいたま新都心郵便局(さいたま市)に異動し、集配や営業を担当。08年2月にうつ病を発症して病気休暇と復職を繰り返し、10年12月に同郵便局の4階から飛び降りて自殺した。

遺族側代理人弁護士によると、男性は自殺前、7000~8000枚の年賀はがきの販売ノルマを課せられ、達成のため自分で買い取る「自爆営業」を強いられるなどしたという。

会見した男性の妻(52)は「日本郵便は、二度と社員や社会を裏切ることのないようにしてほしい」と話した。

日本郵便は「社員が自殺したことを重く受け止め、今後は社員の声に真摯に向き合うことを徹底していく」とコメントした。

(時事通信)
2020年4月1日