メールマガジン労働情報 No.1616

■□――【メールマガジン労働情報/No.1616】

経済の基調判断、「感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置き/8月・月例経済報告 ほか

―2020年9月2日発行――――――――――――――□■

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  本号の主な内容
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【行政】経済の基調判断、「感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置き/8月・月例経済報告 ほか
【統計】7月の完全失業率2.9%、前月比0.1ポイント上昇/労働力調査 ほか
【労使】環境激変の影響を一定程度に押し止めたとする2020闘争評価を確認/金属労協 ほか
【動向】8月の中小企業製造業の従業員判断DI、前月比0.8ポイント低下/中小企業景況調査 ほか
【企業】パソナ、本社機能を淡路島に 災害に備え拠点分散/9月から

※本号の記事見出し・リンク先一覧です。
https://www.jil.go.jp/kokunai/mm/list/mm20200902.html

【新型コロナウイルス感染症関連情報】

☆緊急コラム

経済活動の再開が進む中での雇用動向
─新型コロナウイルスの影響による女性非正規の雇用の減少が顕著─
総務部長 中井 雅之(9月2日)

 9月1日に公表された7月の主な雇用関係指標をみると、有効求人倍率は
0.03ポイント悪化して1.08倍となり、完全失業率は前月より0.1ポイント悪化して
2.9%となっている。また、就業者数は前年同月差では76万人減と4カ月連続の減少
となっているが、季節調整値で前月と比較すると3カ月連続の増加となっており、
雇用情勢は厳しい状況が続いているものの、小康状態にあるようにみえる。
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/column/020.html

 JILPTでは、「新型コロナウイルス感染症関連情報」のホームページを開設し、
緊急コラムや新型コロナが雇用・就業・失業に与える影響(国内統計、国際比較統計)、
国内及び諸外国の動向について掲載するとともに、政府や労使団体等が提供している
雇用・労働関連支援情報をご案内しています。
 日本の状況や対応を海外に発信するため、特設ページの英語版も開設しており、
順次、掲載情報を追加していく予定です。
https://www.jil.go.jp/tokusyu/covid-19/index.html
(英語版)
https://www.jil.go.jp/english/special/covid-19/index.html

【JILPTからのお知らせ】

☆第110回労働政策フォーラム(オンライン開催)お申込み受付中!

テーマ:テレワークをめぐる課題
日時:2020年9月29日(火曜)10時~15時
開催方式:オンライン開催(ZOOMウェビナー利用)

 新型コロナウイルスによる感染拡大防止のため、テレワークを導入する事業所が増え、
テレワークを経験した労働者も増加しています。感染防止に加え、通勤時間の削減などの
メリットがある一方、勤怠管理やコミュニケーションに関する課題も指摘されています。
テレワークは新しい生活様式を踏まえた多様な働き方の一環として定着していくのでしょうか。
本フォーラムでは最近の動向に注目したうえで、テレワークをめぐる課題と展望について
議論を深めます。
https://www.jil.go.jp/event/ro_forum/20200929/index.html

☆2020年度・第69回東京労働大学講座 総合講座(労働法部門・オンライン開催)受講者募集中!

 現代の労働問題を学習するのに最適なトピックスを精選して開講します。
当該分野の第一人者による最高・最新の講義に接するまたとない機会です。
奮ってお申込みください。

開講期間:2020年11月4日(水曜)~12月17日(木曜)(14講義日、1試験日)
開催方式:オンライン開催(ZOOMウェビナー利用)
配信時間:午後6時30分~8時30分まで(120分)
     オンデマンド受講ではありません。各講義、1回だけの配信となります。
https://www.jil.go.jp/kouza/sogo/index.html

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【行政】
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●経済の基調判断、「感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置き/8月・月例経済報告

 政府は8月27日、8月の「月例経済報告」を公表した。基調判断は「景気は、
新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるが、
このところ持ち直しの動きがみられる」で据え置き。個別の業況判断では、
輸出を「下げ止まりつつある」から「持ち直しの動きがみられる」へ、生産を
「このところ一部に持ち直しの兆しもみられる」から「一部に持ち直しの動きが
みられる」へ、国内企業物価を「下げ止まっている」から「このところ緩やかに
上昇している」へ修正した。一方、企業収益は「急速に減少している」を
「大幅な減少が続いている」とした。雇用情勢は「感染症の影響により、
弱い動きとなっている」で据え置き。
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/0827getsurei/main.pdf
(関係閣僚会議資料)
https://www5.cao.go.jp/keizai3/getsurei/2020/08kaigi.pdf

●雇用調整助成金の特例措置、小学校休業等対応助成金・支援金などの対象期間を延長/厚労省 新型コロナウイルス感染症関連

 厚生労働省は8月28日、雇用調整助成金の特例措置、緊急雇用安定助成金、
新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金について、本年12月末まで
延長すると公表した。また、感染症に係る小学校休業等対応助成金・支援金の
対象となる休暇取得の期限を12月末まで延長する。詳細はあらためて公表する
としている。
(雇用調整助成金の特例措置等)
https://www.mhlw.go.jp/stf/enchou201231.html
(小学校休業等対応助成金・支援金)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_13261.html

●「グッドキャリア企業アワード2020」エントリー企業募集のお知らせ/厚労省

 厚生労働省は、「グッドキャリア企業アワード2020」のエントリー企業の募集を
行っている。従業員の自律的なキャリア形成(職業生活設計・働き方の実現)を
支援するための取組を行っている企業等が対象。応募受付期間は9月1日~10月9日。
詳細は下記の通り。
▽グッドキャリア企業アワード公式サイト
https://career-award.mhlw.go.jp/award_entry.html

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【統計】
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●7月の完全失業率2.9%、前月比0.1ポイント上昇/労働力調査

 総務省は1日、2020年7月の「労働力調査(基本集計)」(速報)を
公表した。完全失業率(季節調整値)は2.9%で、前月比0.1ポイントの上昇。
完全失業者数は197万人(前年同月比41万人増)で、6カ月連続の増加。
就業者数は6,655万人(同76万人減)、雇用者数は5,942万人(同92万人減)で、
ともに4カ月連続の減少。
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.html
(概要)
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/pdf/gaiyou.pdf

●7月の有効求人倍率1.08倍、前月比0.03ポイント低下/一般職業紹介状況

 厚生労働省は1日、「一般職業紹介状況」を公表した。2020年7月の
有効求人倍率(季節調整値)は1.08倍で、前月比0.03ポイント低下。
新規求人倍率(同)は1.72倍で前月と同水準。新規求人(原数値)は、
前年同月比で28.6%減。産業別では、宿泊業・飲食サービス業(44.0%減)、
製造業(40.9%減)、生活関連サービス業・娯楽業(34.5%減)、
情報通信業(34.1%減)、卸売業・小売業(33.4%減)などで減少した。
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000212893_00042.html
(報道発表資料)
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000663263.pdf

●基調判断「生産は持ち直しの動きがみられる」に上方修正/7月鉱工業指数

 経済産業省は8月31日、2020年7月の鉱工業生産・出荷・在庫指数(速報)を
公表した。生産指数(季節調整値)は86.6で、前月比8.0%の上昇。業種別では、
自動車工業、その他工業、鉄鋼・非鉄金属工業等が上昇した。出荷は同6.0%の上昇、
在庫は同1.6%の低下、在庫率は同8.8%の低下。基調判断は「生産は持ち直しの
動きがみられる」に上方修正。
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result-1.html
(概要)
https://www.meti.go.jp/statistics/tyo/iip/result/pdf/press/b2015_202007sj.pdf

●消費者マインドの基調判断、「持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正/8月消費動向調査

 内閣府は8月31日、2020年8月の「消費動向調査」結果を公表した。
「消費者態度指数(二人以上の世帯、季節調整値)」は、前月から0.2ポイント
低下して29.3。4カ月ぶりに前月を下回った。指数を構成する4項目のうち、
「耐久消費財の買い時判断」が前月から上昇した一方、「暮らし向き」、
「収入の増え方」及び「雇用環境」が前月から低下した。消費者マインドの
基調判断は、「依然として厳しいものの、持ち直しの動きが続いている」から
「持ち直しのテンポが緩やかになっている」に下方修正。
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/youten.pdf
(統計表等)
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html

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【労使】
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●環境激変の影響を一定程度に押し止めたとする2020闘争評価を確認/金属労協(JCM)

 自動車総連、電機連合、JAM、基幹労連、全電線の5産別でつくる金属労協
(JCM、高倉明議長、202万人)は9月1日、第59回定期大会をWeb開催し、
今春闘の最終総括である「2020闘争評価と課題」を確認した。交渉期間中に
新型コロナウイルスの感染拡大が進み、最終的な賃上げ額は全体平均で昨年を
下回ったものの、「全体としては、2014年闘争以来の賃上げの流れを継続させ、
環境激変の影響を一定程度に押し止めることができた」などと総括した。
(JILPT調査部)
https://www.jil.go.jp/kokunai/topics/mm/20200902.html

●8月の業況DI、感染拡大の影響から足踏み/日商LOBO調査

 日本商工会議所は8月31日、「商工会議所LOBO(早期景気観測)調査」結果を
発表した。8月の業況DI(全産業合計)はマイナス59.0で、前月比0.3ポイント
の上昇。新型コロナウイルスの影響による在宅時間の増加に伴い、飲食料品のほか、
家具・家電などの需要も伸びている小売業や、公共工事に下支えされた建設業が
堅調に推移した。一方、消費者のマインド低下や帰省・旅行の自粛などが下押し
要因となり、観光関連の業況は厳しい状況が続いている。経済活動の再開に伴い、
持ち直しの動きがみられたものの、足元では感染拡大の影響から足踏みとなり、
中小企業の景況感は依然として厳しく、回復に力強さを欠くとしている。
https://www.jcci.or.jp/news/2020/0831110002.html

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【動向】
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●8月の中小企業製造業の従業員判断DI、前月比0.8ポイント低下/中小企業景況調査

 日本政策金融公庫は8月27日、中小企業景況調査(8月)結果を発表した。
製造業の従業員判断DI(不足-過剰)はマイナス28.8(前月比0.8ポイント低下)、
製造業の残業時間DI(増やしている-短縮化)はマイナス39.6(同8.4ポイント上昇)。
売上げDI(増加-減少)はマイナス23.2(前月比8.7ポイント上昇)。
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/keikyoyouyaku_2008.pdf
(全文)
https://www.jfc.go.jp/n/findings/pdf/keikyo_200827.pdf

●派遣社員の実稼働者総数、前年同期比98.1%増/民間調査

 日本人材派遣協会は8月25日、「労働者派遣事業統計調査(2020年第2四半期)」
結果を発表した。派遣社員の第2四半期(4~6月期)平均の実稼動者総数
(各月末の最終営業日でカウント)は、前年同期比6,876人減の35万4,829人
(前年同期比98.1%)。前年同期比が100%を下回ったのは、2013年第2四半期
(4~6月期)以来。業務別の実稼動者数(四半期平均)は、「財務」「貿易」
「一般事務」「軽作業」が前年同期比プラス、一方で「情報処理システム開発」
「機器操作」「営業」「販売」「製造」は同マイナス。
https://www.jassa.or.jp/member2/2020/200825summary.pdf

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【企業】
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●パソナ、本社機能を淡路島に 災害に備え拠点分散/9月から

 パソナグループは31日、東京本社の主要な機能を兵庫県・淡路島に移す計画を
明らかにした。本部機能を担う約1,800人の7割相当、約1,200人が対象で、
9月から2024年春ごろまでに段階的に移管する。災害などに備えて東京一極集中を避け、
事業を継続しやすい体制を整える。(時事通信)
https://www.jil.go.jp/kokunai/mm/kigyo/20200902.html