(参考) 「第4回しごとフェスティバル」ビデオ等作品コンテストにおける 労働大臣賞及び最優秀賞作品の概要 ◎労働大臣賞『農夫・農婦』 (写真部門) (北村正人・77歳・自営業) 万葉の時代の面影が残る大和平野で代々受け継がれてきた稲作に携わる8人を、ひ とりひとり記念写真風に撮った8枚組の作品。 働いている姿そのものではなく、農作業の合間に見せるホッとした表情や写真に写 ることに対するテレ笑いなどによって見る者を暖かい気持にさせると同時にそれらの 表情からにじみ出る働くことの厳しさや喜びを感じさせる作品。 ○最優秀賞『「とんち」に託す思い〜本当の生きがいとは〜』 (ビデオ部門) (愛知県立豊田西高等学校放送部) 使う側の立場に立った「福祉用具」の開発を目指して挑戦を続ける「とんち工房」 の人達の情熱的姿や、『自分が出来ることを精一杯やることがいい世の中を作ってい く』というメッセージを通して、障害を持った人々に対してはもちろん広く社会に対 して自分は何が出来るのかを考えさせてくれる作品。 ○最優秀賞『お使いの姉弟』 (写真部門) (しがの文子・63歳・主婦) 夏のある日、スイカのお使いを頼まれた姉弟。最初のうちは2人仲良く重たいスイ カを運ぶが、途中で弟がダウン。励ました甲斐もなく結局姉一人で運ぶ羽目に……… と3枚でひとつの物語になる作品。 3枚目の姉の表情から今にも『重たいスイカだな〜。』という呟きが聞こえてきそ うだが、お使いという仕事を最後までひとりでやり遂げようとする姉の姿に微笑まし さや爽やかさを感じる作品。 ○最優秀賞『最後の仕事』 (エッセイ部門 小・中学生の部)(木村恵利香・12歳・中学1年) 「仕事」とは、働いてお金をもらうことだけを示す言葉だと思っていた筆者が、お じいちゃんを介護し続けるおばあちゃんの『これが、私の最後の仕事だね』という言 葉をきっかけに「仕事」という言葉のもつ幅広い意味を知り、「長生き」というおば あちゃん自身にとっての「最後の仕事」を心から応援する気持ちを綴った作品。 ○最優秀賞『プー子が仕事を代わりにします。』 (エッセイ部門 高校・大学・一般の部)(佐渡希・18歳・フリーター) いわゆるフリーターの自称プー子が、「土曜、祝日、朝昼晩、時間不問」と自己推 薦し採用されたコンビニで、様々な事情で勤務の交替を頼みにくる他の従業員達に快 く応じることを通じて、それぞれの人がそれぞれの生活にとって貴重な時間を過ごす ための手助けをしていることに自己の存在感を感じ、また働くことの意味を掘り下げ て考えていく姿をユーモアのある明るい表現で綴った作品。