(参考)
「第3回しごとフェスティバル」ビデオ等作品コンテストにおける
労働大臣賞及び最優秀賞作品の概要
◎労働大臣賞 『お手伝い大スキ!』 (写真部門) (松井純子・41歳・主婦) 四女二男の子供達に恵まれた農家を営む作者が、「独立した時、惑う事がない ようにという親の配慮?」から、朝・夕の仕事の役割を果たしている子供達を、 「次男の世話係」「堆肥運び」「キュウリ切り」の3シーンでとらえた作品。母 親の視点から、楽しみながら、また真剣に手伝いをしている子供達の表情を、飾 ることなく活き活きととらえた作品。 『ぼくの仕事は、野菜売り』 (エッセイ部門 小・中学生の部) (松井惣平・9歳・小学4年) 家で収穫された沖縄の夏野菜″ゴーヤー″を、自転車のカゴに乗せて母親と一 緒に売る少年が、団地のおばさん達から優しくされたり、売れなくて泣きたくな ったりするが、最後まで売って責任を果たし、これからも野菜売りの仕事をがん ばりたいと決意する気持ちを、焼けるような暑さの沖縄の風景が目に浮かんでく るような表現と共に綴った作品。 『私達の「仕事」』 (エッセイ部門 小・中学生の部) (松井真理子・12歳・中学1年) 「日曜日位ゆっくりしていたいよー」と心の中でつぶやきながらも、アミダで 決まった″窓拭き″の仕事を、途中、姉の″2男の世話″と交代し、汗だくにな りながらもやり遂げ、日常の生活に困らないようにと母が考案した朝夕の仕事を これからも頑張って続けたいと思う気持ちを綴った作品。 ○最優秀賞『ぼくの父さん』 (ビデオ部門) (妹尾義雄・16歳・養護学校高等部2年) 大工の仕事を黙々としている父親の真剣な表情や「どうして、大工になったので すか。」とインタビューされ、照れ笑いをする父親の表情を織り込みながら、仕事 に一生懸命取組む父親の姿を通して「僕も仕事は精一杯やろう。」という決意を語 った作品。 ○最優秀賞『入学の日』 (写真部門) (水野英一・42歳・地方公務員) 山里にある全校生徒数20名弱の小学校の入学式を、「教室」「講堂」「廊下」 の3シーンでとらえた作品。「着任したばかりの定年前のベテラン教員」の式前の 緊張と不安、式後のふっとした表情と、「新一年生」の個性溢れる活き活きとした 表情とのコントラストを写し撮った作品。 ○最優秀賞『仕事の責任』 (エッセイ部門 小・中学生の部) (太田美登里・13歳・中学1年) 祖父母の大病をきっかけに、5歳の弟の面倒と家事の手伝いをうんざりしながら していたある日、とうもろこし播種の手伝いをすることになった作者が犯した失敗 を、家族皆んながカバーしてくれた事を通して、「仕事の責任」の大切さに目覚め た作者の仕事の取組の変化を綴った作品。 ○最優秀賞『もう少しの毎日』 (エッセイ部門 高校・大学・一般の部) (芳崎泰教・29歳・鉄筋工) 学生時代、母に気苦労ばかりかけてきた作者が、いまは亡き母が残した鉄筋屋で 、母への想いと共にひたすらマシーンに向かう日々。辞めたい気持ちが絶え間なく 襲うが、もう少し我慢してみようという気持ちになる心境を淡々と綴った作品。