〔主要業種ヒアリング〕

 各都道府県職業安定主務課において、建設業に係る事業所にヒアリングを行い、191社の回答を得た。

1.現在及び今後の業況の見込み
(1)
現在(概ね9年7〜9月実績見込み)、業況は「曇り」又は「雨」とする事業所の割合は26.5%、「快晴」又は「晴れ」とする事業所の割合は29.6%となっており、「快晴」又は「晴れ」とする事業所の割合がやや高くなっている。
(2)
今後(概ね9年10〜12月実績見込み)については、「曇り」又は「雨」とする事業所の割合は26.4%、「快晴」又は「晴れ」とする事業所の割合は30.8%となっており、現在の状況より若干の好転が見込まれている。

2.回復時期
 業況の回復時期については、「すでに回復」とする事業主の割合が22.3%、10年春までの回復を見込む事業所の割合が27.1%であった。
 業種別にみると、精密機械、電気機械、鉄鋼、一般機械などで「すでに回復」の割合が比較的高い一方で、衣服、繊維、窯業・土石製品、建設業などで「わからない」とする事業所の割合が高くなっている。

3.雇用過不足感雇用調整の状況
(1)
現在については、「大きな過剰」又は「やや過剰」(以下「過剰」という。)と回答している事業所の割合は16.7%、「大きな不足」又は「やや不足」(以下「不足」という。)と回答している事業所の割合が37.3%、「適正」は46.0%となっており、不足感が強い。
(2)
今後については、「過剰」、「適正」とする事業所の割合はやや低下し、「不足」とする事業所の割合はやや上昇しており、不足感がやや高まる見込みである。
(3)
現在、雇用調整を実施している事業所の割合は21.7%となっている。方法別にみると、「残業規制」が10.8%、「中途採用の削減・停止」が7.7%、「配置転換」が6.9%となっており、「希望退職者の募集・解雇」は0.5%と小さい。
(4)
今後については、雇用調整を実施する予定の事業所の割合は21.7%となっている。方法別にみると、「残業規制」が11.0%、「中途採用の削減・停止」が8.9%、「配置転換」が7.4%などとなっている。

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