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(参考1)



平成14年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞企業事例概要



【最優秀賞】



「土・日パート社員により高年齢者の雇用の場を創出した事例」



1 企業名   株式会社 加藤製作所(岐阜県) 

2 創業年   明治21年

3 業種    金属製品製造業

4 従業員数  76名(55歳以上29人、うち60歳以上17人、最高年齢者71歳)

        土・日パート社員15名を含む。 

5 定年等状況 60歳定年。

        定年後は、希望者全員を65歳まで、パート社員として再雇用。

6 改善のポイント

      ○ 低コスト及び納期の短縮という得意先からのニーズに対応するため、

        地域高齢者の就労意欲に関する調査結果等を検討し、土、日曜及び

        祝日に勤務する高年齢者のパート社員(月10日程度勤務)を新規に

        採用して、工場の稼働率をアップさせるとともに、ワークシェアリ

        ングによる地域高年齢者の雇用の場を創出している。



      ○ 上記の土・日パート社員への教育と高年齢社員の有する技術・技能

        の伝承のため、全社の基本方針・自己啓発を行う社員全員参加の

        「駒場村塾」及びベテラン社員が「工匠」となって、コース別に

        OJTで技術指導を図る「かじや学校」を設けている。



      ○ 高年齢者でも安全に、生産性を追求できるように、溶接ロボットを

        導入したほか、プレス機の騒音を抑えるための自社製防音パネルの

        導入や、製品をプレスする自動機の開発等、独自の職場改善を実施

        している。



【優秀賞】



「サービス業における高齢者のための教育・研修制度を体系化した事例」



1 企業名   株式会社 三越パーキングサービス(東京都)

2 創業年   昭和59年11月

3 業種    駐車場管理業

4 従業員数  163名(55歳以上154人、うち60歳以上116人、最高年齢者70歳)

5 定年等状況 60歳定年。定年後は希望者全員を嘱託社員として65歳まで継続雇用。

6 改善のポイント

      ○ 駐車場管理業において、仕事に対する責任感が強く、接客態度が良

        好な高年齢者を積極的に活用するために、教育・研修制度の体系化、

        従業員の前職や健康状態を考慮した人員配置、勤務時間等の柔軟化

        等を行い、未経験の高年齢者でも短期間で充分就労可能となり、定

        着率も向上した。

      ○ 教育・研修制度の内容は、新規採用者のための「受け入れ教育」と

        して、基本動作のビデオ研修及びマンツーマンによる現場指導等を

        行い、「現場教育」として、警備業法の定めによる教育及び交通誘

        導研修、さらに、上級資格受講費用を会社が負担する資格取得の奨

        励、各種業務マニュアルの作成、独自で作成したビデオを用いた日

        常の研修等である。

      ○ 上記改善を実施するために行った現場従業員による業務改善・提案

        を「業務改善提案制度」として制度化し、年1回、全社員から積極

        的に提案を受け付け、本社で集約し、対応策の具体化を図っている。



【優秀賞】



「病院におけるキメ細かなケアと高年齢者の職場環境の整備を目指した事例」



1 企業名   医療法人財団 暁 あきる台病院(東京都)

2 創業年   昭和53年11月

3 業種    保健医療・福祉関連サービス業

4 従業員数  165名(55歳以上49人、うち60歳以上27人、最高年齢者75歳)

5 定年等状況 60歳定年。定年後は希望者全員を嘱託社員として65歳まで再雇用。

        その後、一定の条件の下で継続雇用(年齢の上限なし)。

6 改善のポイント

      ○ ケアの現場は、肉体労働が多く、24時間体制の業務であるため、完

        全週休2日制及び週35時間労働制の導入により高年齢者の肉体的負

        担を緩和した。また、定年後の賃金も60歳定年到達時の賃金を維持

        している。このため、ケアの現場で働くものとしてのプライドを維

        持し、働く意欲の醸成を図っている。

      ○ ケアワーカーの多くが中高年齢者であるが、縦割りであったケア体

        制を見直し、グループで責任を持ってケアする体制を確立すること

        により、一人一人がケアワーカーとしてのプロ意識を持つようになっ

        た。また、看護師とケアワーカーが率直に意見交換できるミーティ

        ングを毎日30分実施することにより、ケアの知識と患者へのきめ細

        やかな対応を身につけることができるようになった。

      ○ オムツ替え作業は、若年者でも腰痛を伴う作業であったが、高さを

        調節できるベッドに全て入れ替え、2人体制で作業することにより、

        作業時間の短縮と体力的負担を軽減している。

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