4 製造業における高齢活用モデルの構築に関する研究 <研究目的> ○ 製造業の現場における高齢労働者の現状と課題、仕事の問題点を把握するととも に、高齢者活用モデルラインを構築し、その評価と普及を図ること <研究の内容、成果> ○ 高齢者活用のための「新しい生産システム」の導入と検証 (1)大手製造業組立ライン(松下電器産業株式会社)で新たに「作業集約化方式」 を導入し、その効果を検証 ・生産性:主作業時間割合、単位時間当りの出来高が増加、作業効率も上昇 ・作業負担:高齢者にも適用可能な作業負担、適正な作業負荷 (2)既に作業集約化方式を導入している中小製造業組立ライン(ミユキ精機株式会 社)で高齢者が働きやすい作業環境(照明色、BGM、香り等)を検証 ・黄色照明を使用し、香りを与えると作業者の高進を維持し、疲労を抑制 (3)「新しい生産システム」の提示
・「作業集約化方式」をベースに、IT技術の活用や個別かつ柔軟な生産管理 により、高齢者の能力に合わせた生産方式 ・多品種少量生産とそのための煩雑な段取り替えに対応しやすいことから、稼 働率が高く、生産性の向上が期待できる ・従業員のやりがいや達成感の向上が期待できる ○ 「新しい生産システム」設計のための考え方と手順を提案
ステップ1:問題の明確化と設定 ステップ2:「新しい生産システム」の適用可能性の検討 ステップ3:現状のシステム分析、問題点摘出、代替案の設計 ステップ4:代替案(新システム)の評価・検討 ステップ5:設計案(実行案)の導入 ステップ6:目標に照らした評価と改善 |
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○ ビジュアル化による普及と啓発のツールの作成 ・企業における検討の端緒となるよう、「新しい生産システム」の標準的な導 入手順や実施例を写真や動画を用いてビジュアル化し、わかりやすく解説 <研究受託機関> ○ 高年齢者雇用開発協会 (ホームページ:http://www.assoc-elder.or.jp/millennium/seizou.html)