戻る


III 介護事業所における移動時間に対するヒアリング調査結果





 1 調査の目的



   本調査は、在宅介護サービスのために家庭訪問する際の移動時間の取扱いにつ

  いて調査するため、平成12年11月に実施した「事業所における介護労働実態調

  査」の回答事業所の中から、訪問関係サービスを実施しており賃金の支払形態が

  時間給の労働者がいる421事業所に対して電話によるヒアリング調査を実施した

  ものである。







 2 調査結果の概要





         図表20 移動時間に関する調査結果
選 択 肢 構成比
I 移動時間は労働時間として賃金を支払っている 18.5%
II 移動時間は考慮しないで、賃金を支払っている 25.2%
III 移動時間は考慮していないが何らかの措置を講じている 56.3%
合 計 100%








 3 ヒアリング結果のまとめ方及び参考



  ・IIの移動時間を認めていないケースは大部分の事業所がケアワーカーを自宅近

   辺で紹介するので移動時間は必要ないことを理由としているが、移動時間を労

   働時間とするよう検討中のところが3事業所あった。また、移動時間を労働時

   間としたいが現在の介護保険料では事業は成り立たないとの意見が多くあった。



  ・IIIの移動時間を認めていないが何らかの措置を講じていると答えた事業所の

   主な内容は次のとおりである。





           図表21 講じている措置
内 容 構成比
イ 交通費の実費あるいは一部の支給 53.6%
ロ 賃金に交通費等を含めて時間給を高く設定している 17.3%
ハ マイカーの場合のガソリン代の支給 5.9%
ニ 一回のサービスについて一定額の支給(平均300円) 8.9%
ホ 移動距離1キロメートル単位での手当の支給(平均20〜30円) 14.3%
合 計 100%

                     TOP

                     戻る