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参考資料



○平成12年度事業実施状況



(1) 新規・成長分野等について、高齢者の就業が可能な分野、業種、職種の把握と

  職務内容の分析を行うため、次の調査を行った。(成長業種、中高年齢者求人企

  業等に対するニーズ調査)



  ・【事前調査】高齢者を多数雇用している企業に対するヒアリング調査(調査項

         目の抽出等)



  ・【本 調 査】雇用が見込まれる業種の企業及び中高年齢従業員に対するアンケ

         ート調査



  ・【補強調査】本調査結果を補強するためのヒアリング調査





このニーズ調査等により以下のことが確認された。



  ・新規・成長分野等において、高齢者の就労が見込める分野、職務内容として、

   次のものを抽出した。



   (1) IT化を反映したもの「ネットワーク整備、構築」、「ネットワーク関

     連機器製造」



   (2) 情報技術関連(ハードウェア)、機械設計、電子回路設計、生産技術、

     品質管理、工程管理、在庫管理、資材管理、物流、営業(全般)、一般事

     務(総務、人事等)



  ・ 抽出した職務内容の中から、補強調査の事業所に係る職務の分析を行い、必

   要とされる職業能力の把握を行った。



  ・ 専門・生産部門に携わっている高齢者の就労意識傾向に基づく対処方法

    これまでの職務経験を活かせる仕事への就労を希望しており、これに新たな

   職業能力を付加することで就労の機会を拡大する。



  ・ 事務・営業部門に携わっている高齢者の就労意識傾向に基づく対処方法

    現在の仕事内容にこだわらない傾向があり、「問題解決能力」、「交渉力」、

   「情報収集・処理能力」などを活かして就労の機会を拡大する。



  ・ 研究会の中で高齢者の活躍の場として企業内や民間の能力開発機関における

   教育訓練担当者という職務が提案された。

    また、高齢者の中には、今まで培ってきた技術や技能を若年者に伝える場を

   求める声もあり、特に製造業においては、従業員の高齢化により「技能伝承」

   の課題を抱えていることから職務経験を活かした仕事としての可能性について

   も検討すべきと考えている。



(2) 高齢者の職歴・特性と就業可能な職務との関連調査を行うため、次の調査検討

  を行った。(訓練生に対する機能検査等)



  ・【文献調査】機能検査等の内容を検討するため、高齢者機能データベース等の

         文献調査



  ・【機能調査】離転職者訓練生に対するアンケート調査及び訓練指導員に対する

         ヒアリング調査



  ・【機能検査】機能特性及び習熟度等の検査



 この機能検査等により以下のことが確認された。



  ・ 訓練を実施する上で「手指や視力の衰え」、「動体視力の衰え」などに配慮

   することが必要であり、そのため訓練カリキュラム開発、訓練手法に工夫が必

   要である。



  ・ 離職者は、メンタル面での配慮が必要であり、訓練を実施する上でカウンセ

   リングを訓練に導入することも必要である。





○平成13年度への課題



 本年度試行実施した高齢者の職歴・特性と作業習熟度の関連調査(機能検査等)の結

果は、サンプルデータ数が少ないことから一般的な傾向が掴みづらいため、平成13年

度は、調査訓練生の選定方法、調査課題追加等を行い、規模を拡大し、訓練手法のあ

り方に繋げる必要がある。

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