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別紙2

      厚生労働省調査研究に対する初年度評価(総括部分)





 ミレニアム・プロジェクト(高齢者の雇用・就労を可能とする経済社会の実現のた

めの大規模な調査研究)の「初年度の評価書」のうち、厚生労働省分の調査研究に対

する総括的評価は以下のとおりである(個別の評価は別紙4に記載)。



○ 高齢者の雇用・就労について、理論的、実証的に整理した包括的な調査研究であ

  る。特に「5 産業分野別高齢者活用モデルの総合的、実証的研究」及び「6 

  高齢者の就業に係る安全確保や能力開発に係る専門的研究」の各調査研究のねら

  いは、高齢者が活躍できる社会の実現のために適切なものであると認められる。



○ 高齢者の就業・雇用の問題を、伝統的な製造業や発展の期待される福祉産業とい

  った働く場所に注目した視点や、情報通信技術への対応や安全面といった技術的

  側面に注目した視点から深く掘り下げている。



○ それぞれの分析テーマに適した分析枠組みとして、経済学だけでなく、工学、経

  営学など多面的学問体系が活用されており、それぞれ当該分野の研究におけるベ

  ストメンバーでチームを構成していると認められる。



 また、以下の点が指摘されている。



○ 各研究成果を相互に関連させ、高齢者雇用・就業についての総合的な政策含意を

  導出するとともに、得られた分析結果を一般に利用可能なデータベースとして整

  備するべきである。



○ 「5(2)製造業における高齢者活用モデルの構築に関する研究」、「5(4)We

  bを活用した作業改善支援システムの構築に関する研究」、「6(1)高年齢労働

  者の安全と健康に配慮した作業負荷の評価基準の開発に関する調査研究」、「6

  (2)高年齢労働者の健康管理面に配慮したVDT作業に関する調査研究」の4つ

  の調査研究は、調査目的に少々の違いが見られるが、高齢者対応型の職場づくり

  を目標にしているように思われ、連携がとれれば、さらにすばらしい成果になる

  と思われる。





(参考)



高齢者調査研究評価・助言会議委員名簿



議長 清家 篤  慶應義塾大学商学部教授



委員 袖井 孝子 お茶の水女子大学生活科学部教授



   谷井 克則 武蔵工業大学工学部教授



   仁田 道夫 東京大学社会科学研究所所長



   養老 孟司 北里大学一般教育総合センター教授



                 (50音順、敬称略)

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