事項 | 説明 |
実施 施策名 |
5(6)
中高年ホワイトカラーのキャリアデータベースの 構築に関する研究 |
実施 目標 |
事務系ホワイトカラーのキャリア開発・エンプロイアビリティ( 雇用能力)の向上支援を図るため、標準的なキャリアシート(職務 経歴書とその作成システムの開発等を行う。 |
平成12 年度の 事業実 施状況 |
(総括:本年度の目標に対する達成状況、来年度以降の課題) 12年度の目標どおり、多くの産業のホワイトカラーに対応できる 標準化されたデジタルフォーム(デジタル様式)によるキャリアシ ート及びその作成システムを作成した。 なお、キャリアシートの具体的な活用方法を13年度の検討課題と した。 (具体的な事業実施内容) (1)職業キャリア(知識、技術、技能等)の分類・表示方法に関する 調査・分析 (2)デファクトスタンダード(事実上標準)になりうる職務経験を分 類・表現する“共通言語(共通辞書)”の開発 (3)デジタルフォームによるキャリアシートの作成 (4)個人がキャリアシートを記入する際の入出力システムの構築 |
平成13 年度以 降の事 業実施 計画・ 方針 (本年 度の改 善点) |
(1)キャリアシート活用課題の検討 ・キャリア・コンサルティングや求人・求職マッチングなどにお ける活用方法の検討 ・個人のキャリア開発における活用方法の検討 (2)キャリアシート及び入出力システムの検証作業とそのフィード バック ・入力支援機能(ナビゲーション、ヘルプ等)の検討 ・入出力システム検証作業 ・検証結果に基づくシステムの改良 (3)共通言語メンテナンス方法の検討 |
関係機 関や民 間との 連携の 状況 |
○労働経済、人的資源開発等の専門家による以下の研究会を設置 (研究主査)今野浩一郎学習院大学経済学部教授 (委員)阿部正浩獨協大学経済学部専任講師、 太田隆次国際人事研究所所長、 黒沢昌子明治学院大学経済学部助教授、 古畑仁一慶応義塾大学湘南藤沢キャンパスSFC研究所 VSIプロジェクトキャリア・リソース・ラボラトリー事 務局長、 山川隆一筑波大学教授 ○民間職業紹介事業者によるワーキンググループを設置 ○研究・関係機関との連携:(財)社会経済生産性本部 |
当該テ ーマに かかる 外的な 研究環 境(国 際動向 、研究 動向等 )など 参考事 項 |
キャリアシートやキャリアシートで必要となる職業情報に関する 調査 研究は多く行われ、求職者に対して提供されているものもあるが、 多くのキャリアシートは、自由記述するものであり、共通言語を用 いてデジタル化された共通フォームにより作成するものはほとんど ない。 |
評価・ 助言会 議の個 別評価 |
○ 特に事務系中高年ホワイトカラーは、その職業能力の対象化が 困難であるために転職に当たって多くの問題が発生している。中 高年ホワイトカラーが職務経歴書を作成するのを支援するシステ ムを構築する本研究の基本的アイデアの意義は明確である。 ○ 本研究の特徴は、単にキャリアシートやその作成システムの構 築にとどまることなく、経歴書の内容が求人者に正しく理解され るための職務経験を表現する言語についての共通理解、言い換え れば共有された辞書を開発し、システムに組み込むことである。 これは野心的な目標であるが、この方向で進展が見られれば、そ の効果は大であると期待する。 ○ ワーキンググループのメンバーは、ホワイトカラーの職業紹介 に係わるビジネスに携わってきた実務家であり、その経験の蓄積 が広く共有されるようなシステムとして結実することを期待した い。 ○ 目標が野心的であるだけに、一挙に完成品ができあがるとは考 えにくいので、その後、多くの関係者からのインプットにより改 善できるようなシステムとして構想していくことが必要である。 ○ 女性の利用者も念頭においてシステム設計を考えるべきであ る。 |
研究受 託機関 (ホー ムペー ジ・ア ドレス ) |
(財)高年齢者雇用開発協会 (http://www.assoc-elder.or.jp/millennium/chukan.html) |