事項 | 説明 |
実施 施策名 |
5(5) 情報化対応職務能力診断システムの構築に関する研究 |
実施 目標 |
技術革新・情報化(IT化)に中高年ホワイトカラーが適応してい くために職務適応能力を自己診断するための職務能力自己診断・評 価チェックリスト(以下「職務能力評価チェックリスト」という) 及びそれに付随する精神・運動機能診断テスト(以下「パフォーマ ンステスト」という)を開発し、それに基づき職務能力を診断・評 価し支援するためのサポートシステムの構築を行う。 |
平成12 年度の 事業実 施状況 |
(総括:本年度の目標に対する達成状況、来年度以降の課題) 管理職種及びソフトウェア技術者を対象にして、情報化作業等に 必要な職務能力に関するチェックリストの第一案を作成した。 なお、12年度目標として、高齢労働者に対する労働能力機能に関 するデータベースを作成することとしていたが、13年度に実施する 。 (具体的な事業実施内容) ○ 情報化作業の現状調査として、典型的な例として「管理職種( マネージャー)」及び「ソフトウェア技術者」を対象としたWG (ワーキンググループ。以下同じ。)をそれぞれ設置 ○ 情報化作業の現状調査を行うため、それぞれのWGで各10社企 業を選定しインタビュー調査を実施 ○ 職務能力チェックリストを開発するための事前調査として、そ れぞれのWGで各1000名を対象にアンケート調査を実施 ○ インタビュー調査結果及びアンケート調査結果から、職務能力 チェックリスト項目を選定 ○ 高齢労働者に対する精神・運動系機能(例えば認知機能、短期 記憶機能等)に関するWGを設置し、パフォーマンステストに関 する文献調査、及び予備実験を実施 |
平成13 年度以 降の事 業実施 計画・ 方針 (本年 度の改 善点) |
○ 職務能力診断チェックリスト及びパフォーマンステストの最終 案を作成 ○ アンケート調査等により上記最終案を検証 ○ 診断の結果、不足している能力や加齢に伴い低下した機能を判 断し、それを支援する機能(サポートシステム)を構築 ○ 上記チェックリスト、パフォーマンステスト及びサポートシス テムをPC上で稼動するソフトウェアとして開発 |
関係機 関や民 間との 連携の 状況 |
人間工学の専門家、職務分析の専門家及び情報サービス関連企業 等の企業の協力を得て研究を行った。研究会メンバーは次のとおり である。 神代 雅晴 産業医科大学教授 (座長) 伊藤 謙治 東京工業大学教授(以下委員) 梅澤 隆 国士館大学教授 落合 孝則 富士通株式会社主管研究員 瀬尾 明彦 福井医科大学助教授 田中 丈夫 日本エクスラン工業株式会社取締役 野呂 咲人 株式会社三菱総合研究所行動科学研究チーム長 研究の取りまとめの一部は、株式会社三菱総合研究所に委託した 。 |
当該テ ーマに かかる 外的な 研究環 境(国 際動向 、研究 動向等 )など 参考事 項 |
「精神・運動系機能」に関する診断システムやサポートシステム に対する取組みは、国内外においてほとんど行われていない。 |
評価・ 助言会 議の個 別評価 |
○ 中高年ホワイトカラーにとって急速に進展する情報技術は雇用 問題を悪化させる方向で働きうる。こうした人々が情報技術に適 応していく上で必要な職務能力を評価・診断し、それに基づくサ ポートシステムを構築する本研究は、課題の重要性は明確である し、政策的含意が大きい。 ○ 12年度に実施した3つのワーキンググループ(部課長職の職 務能力、ソフトウェア技術者の職務能力、精神・運動系機能診断 )の調査研究は、それぞれ興味深い知見を生み出している。 ○ 13年度は3つのワーキンググループの研究成果を適切に結合 して実効性あるシステムの構築が必要となる。分野の異なる研究 者による共同研究であるため、成果の結合は容易でないと予想さ れるが、十分な注意と独自の工夫が求められる。 |
研究受 託機関 (ホー ムペー ジ・ア ドレス ) |
(財)高年齢者雇用開発協会 (http://www.assoc-elder.or.jp/millennium/chukan.html) |