〔参考〕 平成11年度高年齢者雇用開発コンテスト入賞事例概要 【最優秀賞】 「高齢者本人の希望や能力を考慮した継続雇用への取組の事例」 ○ 株式会社 額部製作所(代表取締役 社長 西田 隆良) 群馬県富岡市中高瀬315 電話 0274(62)3041 @ 創 業 昭和20年 A 業 種 燃料噴射ポンプなど自動車部品製造 B 従業員 300人(うち55歳以上52人、60歳以上22人、最高年齢72歳) C 定年制 定年年齢60歳、希望者全員を嘱託社員として65歳まで継続雇用 D 主な改善の内容 イ 高齢者には多様な勤務形態を設定し、本人の希望に添って選択できるシス テムを導入(勤務時間6〜8時間からの選択等)したこと。更にワーク・シ ェアリングも検討していること。 ロ 高齢者の人事配置については、本人の希望や能力等を考慮していること。 ハ スキル・アップに工夫が見られ、教育訓練に使用している「スキル管理 表」は、生産現場でのスキル・マップとしても使われ、管理上の効果も高い こと。 ニ 小物製品の製造工程等で視力の低下等で生じる指先の巧緻性の低下を補完 する改善を実施したこと等、高年齢者に有益な改善が非常に多く多方面に渡 っていること。 【優秀賞】 「高齢者雇用環境改善を計画的に推進し65歳定年制をめざす事例」 ○ 有限会社 土江本店 (代表取締役 社長 関谷 忠之) 島根県松江市矢田町250−41 電話0852(21)3150 @ 創 業 昭和23年 A 業 種 漬物製造及び卸売業 B 従業員 81人 (うち55歳以上15人、60歳以上6人、最高年齢63歳) C 定年制 定年年齢60歳、就業意欲等を考慮して65歳まで正規社員として 雇用 D 主な改善の内容 イ 5カ年計画を策定し、定年制、勤務時間及び勤務体制等の雇用環境を、現 場の声を重視しつつ計画的に職場改善が実施されており、平成12年度には 65歳定年制へ移行すること。 ロ 賃金体系に職能給制度及び本人申告制度を導入し、モラールの高揚にも寄 与していること。また、フレックスタイム勤務者の賃金体系にも特徴がある こと。 ハ 高年齢の指導者にフレックスタイム制を取り入れたり、品質管理の専門家 を雇用し、能力開発に努めていること。 ニ 重量物運搬等の負荷の高い作業について、重点的に改善がなされているこ と。 【優秀賞】 「高齢者の能力開発と高齢者を活用した就業の場の創出による継続雇用の事例」 ○ 三島食品梶@(代表取締役 社長 三島 豊) 広島県広島市中区南吉島2丁目1−53 電話082(245)3211 @ 創 業 昭和24年 A 業 種 食品製造業 B 従業員 484人 (うち55歳以上85人、60歳以上37人、最高年齢76歳) C 定年制 定年年齢60歳、希望者全員を嘱託社員として年齢無制限で再雇用 D 主な改善の内容 イ 能力開発、公的資格取得、通信教育、自己啓発などに熱心で、退職準備教 育等も実施されていること。また、高齢者の技術伝承も考えられていること。 ロ 人事考課システム、賃金制度が整備されていること。 ハ 職場単位の小集団や、従業員個人からの提案を受け、作業負荷の高い仕事 の改善がなされていること。 ニ 生涯福祉という観点から、定年退職者の受け皿的職場を3社創出している こと。