社内検定認定制度の概要
1.社内検定認定制度は、労働者の職業に必要な能力の開発及び向上と、経済的社会的
地位の向上とに資するため、事業主又は事業主の団体がその事業に関連する職種につ
いて、その雇用する労働者の有する職業能力の程度を検定する制度で、技能振興上奨
励すべきものを労働大臣が認定する制度である(社内検定認定規定(昭和59年労働
省告示第88号))。
認定は、労働者の技能振興を図る観点から実施する社内検定であって、主として次
のような基準を満たすものについて行っている。
○ 労働者の有する職業能力に対する社会的評価の向上に資すると認められること。
○ 社内検定が技能振興上奨励すべきものであり、その内容が労働者の知識及び技能の
向上を図る観点から行われるものであること。
○ 社内検定職種の等級ごとに必要とする知識及び技能の範囲、程度並びにそれについ
ての試験基準(実技試験及び学科試験)等が適切であること。
○ 社内検定の公正な運営のための組織が確立され、かつ、検定に当たる者の選任の方
法その他検定の実施の方法が適切かつ公正であること。
2.社内検定の認定の累計は、今回の認定を含め、36件、139職種となっている。
なお、これまでに認定を受けた社内検定には、製造業、建設業をはじめ第三次産業
まで幅広い職種にわたり、株式会社デンソーが実施している「デンソー社内技能検
定」、セキスイハウス協力会が実施している「セキスイハウス主任技能者検定」、株
式会社マイカルが実施している「マイカル食品販売社内検定」などがある。
認定社内検定の例