第VIII部門 その他の関係
整 理 番 号 |
職種名 | ふりがな 氏 名 (年 齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都 道府県 ・指定 団体名 |
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103 | 機械 木工 |
さとう なんしん 佐 藤 楠 進 (五十九歳) |
ヤマハ (株) 掛川工場 |
高級加飾ピアノに必要な留加工、象嵌 埋込、成型組合せ作業等の高度な技能を 長年の努力により習得し、世界に誇れる 高品質のピアノ生産に貢献した。NC工 作機械の導入を積極的に行い、作業効率 の向上を図った。 |
静岡県 | ||||
104 | 木櫛 加工 |
あおやぎ かずくに 青 柳 和 邦 (七十三歳) |
三十六屋 お六 櫛工房 |
丸太材の製材から櫛の仕上げに至るま で、すべての工程を一人で仕上げる卓越 した木櫛加工者であり、宮内庁に儀式用 櫛を納めるほか、力士の髪結い用の櫛な ど伝統の技法を受け継ぎながらも時流に 即応したソバージュ用の櫛の開発にも成 功した。 |
長野県 | ||||
105 | 木製 建具 製造工 |
あしべ ひろむ 芦 部 弘 (七十一歳) |
(有)芦部 建具店 |
複雑かつ精緻な「入れ子」を施すこと により、建具に立体感あふれる美しさを あたえ、建物に格調と重厚感を漂わせる 技を持っており、その高い技能を発揮し て文化的遺産の復元に貢献しているほか 、後進の育成にも尽力している。 |
長野県 | ||||
106 | 木製 建具 製造工 |
にわ よしろう 丹 羽 義 朗 (五十七歳) |
丹羽 木工所 |
古来伝統の技能・技術の奥義を極め、 さらに斬新なデザインの創作建具の研究 開発に努めており、伝統の技工作法を現 代住宅に活かした調和の取れた味わいの ある作品を生みだした。 |
岐阜県 | ||||
107 | 木製 建具 製造工 |
くぼやま ふじお 久保山 藤 雄 (六十九歳) |
(株) 久保山 建具 製作所 |
五十四年の永きに亘って木製建具製造 一筋に技能の研鑽を重ね、木材に関する 豊富な知識と見極め、高度な製作技能、 豊かな感性によって製作された作品は、 その美しさや耐久性など高い評価を得る とともに、ニーズの変化にも的確に対応 した幅広い作品を制作しており、業界の 牽引的役割を担っている。 |
福岡県 | ||||
108 | 木 彫刻師 |
つかはら ただお 塚 原 忠 雄 (六十九歳) |
塚原 彫匠所 |
五〇有余年木彫一筋に励み、社寺彫刻 の奥義を極め、洋風彫刻にも広範囲に技 術を披露している。その卓越した技術で 鎌倉建長寺仏殿欄間修復をはじめ多くの 重要文化財の復元に大きく貢献、また洋 風彫刻でも国会議事堂の演壇鏡板の修復 を為すなど大きな功績を果たした。 |
東京都 | ||||
109 | 木材 製品の 処理工 |
さいとう きちろう 齋 藤 吉 郎 (七十七歳) |
さいろく 工房 |
樺細工工芸を基にした、樺細工と曲げ わっぱの合作品の開発、「樺絵」という 新しい分野を切り拓くなど各種創作に意 欲的に取り組んだ。また地域や業界にお いて講師として後進の指導、育成に貢献 するとともに樺細工の市民への底辺拡大 にも尽力した。 |
秋田県 | ||||
110 | 紙手す き工 |
もりた ゆうき 森 田 雄 喜 (七十八歳) |
森田雄喜 製紙所 |
六十年近くにわたり手すき和紙業に励 み、原材料の研究や技能の研鑽に努めて きた。特に土佐楮鳥の子紙の製造技能に ついては卓越したものがある。また、土 佐楮鳥の子紙の高級石版画用紙としての 用途を確立し、海外からも高い評価を得 ている。 |
高知県 | ||||
111 | 木版画 摺師 |
たけなか せいはち 竹 中 清 八 (六十七歳) |
竹中木版 | 木版画制作の「摺り」に関する技能に 卓越し、世界最大級・最多色の木版画で ある仁和寺の国宝孔雀明王像、近年四国 と鳥取で発見された喜多川歌麿の古版木 の再摺りを担当するほか、幾多の考案、 改善を行い、伝統技能の継承等に寄与す るとともに、後進技能者の指導・育成に 貢献した。 |
京都府 | ||||
112 | 杜氏 | まるやま てつろう 丸 山 徹 郎 (七十四歳) |
(資) 池田酒店 |
永年にわたり杜氏としてもろみの発酵 段階で香りと味わいとを適合させる技能 に優れており、とりわけ吟醸酒系の酒造 に卓越しており、正統派日本酒の造り手 として評価が高く、また地元の酒販店の 婦人とともに共同開発する等女性進出の 道を開いた。 |
千葉県 | ||||
113 | 杜氏 | ふじさわ ちゅうじ 藤 澤 忠 治 (六十七歳) |
奈良豊澤 酒造(株) |
清酒製造工として、特に吟醸酒の麹に ついて洗米から出麹までの工法を独自の 方法で改良し、長年の経験によって蓄積 された技術を活かすことにより業界にお ける銘醸酒である「豊祝」を作り出した 。また後継技能者の指導・育成に尽力し 業界の発展に貢献した。 |
奈良県 | ||||
114 | 杜氏 | そた ひろし 曽 田 宏 (六十六歳) |
中川酒造 (名) |
醸造用蒸米機の二重加熱蛇管、製麹段 階の過乾燥防止装置、仕込み水ろ過装置 の改良等により、安定した高品質の吟醸 酒をはじめとした清酒の醸造技術を確立 するとともに、鳥取県産の酒造好適米 「強力」を原料とした、個性的な吟醸酒 を蘇らせることに成功した。 |
鳥取県 | ||||
115 | 杜氏 | おおつか じゅんいち 大 塚 順 一 (七十六歳) |
三光正宗 (株) |
日本酒製造の技能に卓越しており、米 ぬかを活用し焼酎を造る技術を開発し、 広く普及させたり、船川八幡宮の酒造献 供の神事における濁酒醸造を行うなど地 域及び業界の発展に貢献した。 |
岡山県 | ||||
116 | 製めん 工 |
さいとう ようぞう 齋 藤 洋 三 (六十歳) |
柄木田 製粉(株) |
機械製麺の技能、特に新製品の開発に 優れており、そば粉百パーセント使用の 十割そばや、生タイプの湯出たて信州そ ばなどの製造技術の確立に中心的役割を 果たしたほか、技能・技術の普及という 面での貢献も大きい。 |
長野県 | ||||
117 | パン・ 焼き 菓子 製造工 |
たけやま てるまさ 武 山 照 愿 (六十四歳) |
グリーン ベル |
岩手県産小麦及び大麦を利用した新し いパンの研究開発、玄米全粒粉を使用し た製パン法の開発など主食としての標準 パン構想を推進するとともに、学校給食 パンの品質向上にも尽力、技術アドバイ ザーとして県下工場においての個別指導 を行い、業界の資質向上と後継者の育成 に多大な貢献をした。 |
岩手県 | ||||
118 | 和洋 生菓子 製造工 |
すなだ つねひこ 砂 田 常 彦 (六十四歳) |
和洋菓子 杵谷 |
和洋菓子の技能全般に通じ、特に一級 和菓子技能士試験課題である紋様埋込み の針切りの技術に優れ、この技能を用い て作り上げた引菓子は多くの品評会等で 上位賞を受賞している。また後進技能者 の育成指導にも尽力している。 |
青森県 | ||||
119 | 洋 生菓子 製造工 |
わたなべ ひろし 渡 邉 洽 (六十九歳) |
(株) バッハ マン |
洋菓子製造一筋に五〇余年の知識と技 能を有し、工芸菓子製作及びデコレーシ ョンケーキ製作の技能に卓越している。 また指導統率力に優れ、特に韓国におい て技術指導を行い、技術向上に尽力する とともに同国洋菓子協会の設立に大きく 貢献した。 |
神奈川 県 |
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120 | 和 生菓子 製造工 |
にしお さとし 西 尾 智 司 (五十七歳) |
(株) 松葉屋 |
工芸菓子製作における業界の第一人者 であり、特に花鳥風月の製作ではその精 巧で芸術性の高い作品により世人を魅了 している。また、薬品を使用しない殺菌 方法を考案し、業界の新製品開発に大き く貢献するとともに、後進技能者の指導 育成に尽力した。 |
大阪府 | ||||
121 | 人形 製造工 |
みやけ たかし 三 宅 隆 (六十七歳) |
三宅 博多人形 工房 |
五十一年の永きに亘り博多人形製作一 筋に専念し、創意、工夫、改善を重ねて おり、美人物の製作技能は高く評価され ている。また後継者育成事業に積極的に 取り組み、研修講座実施計画の策定や実 施指導を行うなど献身的な貢献をした。 |
福岡県 | ||||
122 | 和楽器 組立工 |
みつやす まさし 光 安 正 志 (七十歳) |
みつや 楽器店 |
五十四年の永きに亘り琴と三弦の製造 に従事し、この両方を手作りで製造する ことのできる数少ない技能者であり、製 作された素晴らしい音色の作品は全国の 愛好家、専門家の間で高い評価を得てい る。また製造だけでなく練習場を設ける など、伝統芸能の保存に貢献した。 |
福岡県 | ||||
123 | 貴金属 細工 加工工 |
うちだ ひろつぐ 内 田 博 紹 (六十三歳) |
内田 装身具 製作所 |
ロウ付け技術の考案、計測治具や穴あ けドリルの改良等により、正確で確実な 石留めを可能とし、業界の技術力向上及 び生産性向上に寄与した。東京都及び青 森県の技能士会設立に貢献するなど後進 の育成に尽力している。 |
東京都 | ||||
124 | 水晶 貴石 彫刻工 |
こうの みちひと 河 野 通 一 (六十三歳) |
河野 水晶美術 |
水晶貴石彫刻加工の天然石の石取り作 業、優れたデザイン、工芸品及び装身具 の技術と知識について卓越した技能を持 っている。職業訓練指導員として後進の 指導育成、組合の事業内訓練において実 技指導等を行い技能者の育成、組合活動 に貢献した。 |
山梨県 | ||||
125 | 貴金属 細工 加工工 |
まるかわ たかつね 丸 川 隆 英 (五十五歳) |
ジュエル 丸川 |
貴金属加工、特に、象嵌技法という伝 統工芸を用いたグラデーション加工の卓 越した技能を持ち、ロストワックス製法 のゴム型への小型ワックス注入器を独自 開発し、設備投資の減少と生産効率の増 進に寄与されるとともに、後進技能者の 指導育成に尽力されました。 |
大阪府 | ||||
126 | 印章 彫刻工 |
すずき よしひさ 鈴 木 義 久 (五十六歳) |
六書堂 印舗 |
様々な字体の特徴を優美に表現する版 下筆耕技能と繊細な切回し技能、さらに 均等な文字配置の技能に優れ、特に木口 彫刻における小篆調の作風は格調高く小 篆の持つ美しさと力強い線質を作り出し 、業界において高い評価を得ている。 |
群馬県 | ||||
127 | 印章 彫刻工 |
ふくだ まさふみ 福 田 雅 典 (五十五歳) |
福田雅美 堂 |
印章彫刻の中でも、木口彫刻に優れて おり、緻密な図柄のあるものから大きな 角印まで当初と変わらず長年の使用に堪 え、文字の特性や美しさを生かした調和 のとれた印章は、高い評価を得るととも に、後進技能者の育成にも尽力した。 |
兵庫県 | ||||
128 | 理容師 | あんどう ゆうこ 安 藤 優 子 (五十五歳) |
(有) カットイ ンセゾン |
時代の消費指向に合わせたシャギー調 を活かしたストロークカットやシャギー カットを考案、日本人特有の毛質にあっ た髪型、カット法を確立し市場の活性化 に貢献した。また業界の中央講師として その技能を披露するなど、技術水準の向 上と後進の育成に尽力した。 |
秋田県 | ||||
129 | 理容師 | たむら たかし 田 村 孝 (六十六歳) |
ヘアー サロン 田村 |
卓越した技能を持ち、短時間でパーマ ヘアを作ることが可能な「クリア」を開 発するなど新技術の研究にも多大な功績 を残し、さらに、業界の発展に寄与する とともに後進の指導育成や地域生活衛生 の向上にも貢献した。 |
茨城県 | ||||
130 | 理容師 | たかはし ただゆき 高 橋 忠 幸 (六十四歳) |
ヘア サロン タカハシ |
理容に優れた技能を有し、幅広い層を 対象とした基本カット技法、直鋏による ブロースカット技法の普及・定着を通じ て業界の発展に寄与するとともに、審査 委員や講習会等講師として後進技能者の 指導育成にも尽力した。 |
大阪府 | ||||
131 | 美容師 | おおくま ゆうこ 大 熊 祐 子 (五十歳) |
つつじヶ 丘美容室 ヴィセ |
世界美容技術選手権大会で連続優勝し た技能を持ち、技能五輪全国大会の美容 職種の土台を作り、世界大会では副団長 を務めるなど、全国の美容技能の向上に 貢献した。 |
東京都 | ||||
132 | 美容師 | わかばやし かつこ 若 林 克 子 (六十六歳) |
藤城 美容院 |
美容師・着付師として業務に長年従事 し、カット、パーマを中心とした施術技 能に卓越しており、着付け及び新趣帯結 びの創作技能についても高く評価されて いる。また美容師国家試験の試験委員を つとめ、受験生に適切な技術指導を行う など後進の指導に尽力した。 |
愛知県 | ||||
133 | 美容師 | しもの なみ 下 野 ナ ミ (六十二歳) |
みどり 美容室 |
四十一年の永きに亘り、美容一筋に美 容技術の研鑽に努め、中でも着物の着付 技術の伝承は、時代の変化、消費者ニー ズの多様化に合わせた近代的な数多くの 帯結びを考案・創作するなど、流派を超 越した着付・帯結びを実践する技術で極 めて高い評価を得た。 |
鹿児島 県 |
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134 | 日本 料理人 |
かただ かつのり 片 田 勝 紀 (五十九歳) |
割烹旅館 春日楼 |
日本料理において、その繊細かつ芸術 性豊かな感性と技能により、郷土の食材 を活かした新たな料理の開発と伝統的な 郷土料理の伝承に積極的に取り組むとと もに、競技会出場選手の指導や中央試験 委員を務め後進育成にも尽力した。 |
群馬県 | ||||
135 | 日本 料理人 |
まる まさとき 丸 昌 時 (六十六歳) |
割烹楽味 | 斬新的アイデアを取り入れた調理技法 に特に優れ、考案したふぐ会席料理やパ ーティー用「むきもの」などを全国に普 及し、業界で高く評価されている。全国 各地で講習会講師を務める等調理師の技 能向上にも尽力している。 |
東京都 | ||||
136 | 日本 料理人 |
はるた まさひろ 春 田 昌 廣 (七十歳) |
(株) ホテル コンチネ ンタル 横浜 春庵 |
日本料理の調理技術者として、特に茶 懐石料理や包丁技術の基本とされる「む きもの」の技術は、全国的にも知られ、 高い評価を受けるとともに、講習会や出 版物を通して後進の育成や業界の発展に も尽力している。 |
神奈川 県 |
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137 | 日本 料理人 |
むらい さぶろう 村 井 三 郎 (六十九歳) |
森観光 トラスト (株) ホテルラ フォーレ 琵琶湖 |
長年にわたり日本料理の調理業務に従 事し、伝統的日本料理の調理技能の研鑽 に努め、その卓越した技能をもって、滋 賀の特産の食材を用いた多くの料理を創 作するとともに、職業訓練指導員として 後進の指導育成にも貢献した。 |
滋賀県 | ||||
138 | 日本 料理人 |
さなぎ たけし 佐 名 木 孟 (七十四歳) |
(株) 大和屋 山荘 京大和 |
伝統ある京料理を今日に伝えるととも に、西洋の素材を用いる斬新な感覚を取 り入れその発展に努めており、特に旬の 素材の「味」と「色」に拘り、絶妙なバ ランスで組み合わせて絵画的な「景色」 を作り上げる技能は、国内外から高い評 価を得ている。また、後進技能者の育成 にも尽力した。 |
京都府 | ||||
139 | 中華 料理人 |
りょう じゅのう 梁 樹 能 (六十二歳) |
ホテル オークラ |
ふかひれを用いた広東料理の技能に特 に優れ、調理方法に工夫と改良を加え、 専門書を執筆しその技能を広め、調理技 能の発展に多大な貢献をした。長年技能 検定試験委員を務め制度の普及を図ると ともに、専門学校等で後進の指導育成に も尽力している。 |
東京都 | ||||
140 | 表具師 | こばやし のぼる 小 林 ![]() (七十二歳) |
(有)小林 古今堂 |
表具師として表具及び壁装作業に従事 し、特に壁装の技能において下張り工法 その他数々の工法を考案し作業能率の向 上を図るとともに、後進の指導・育成に も貢献した。 |
福島県 | ||||
141 | 表具師 | せきね たかし 関 根 孝 (七十一歳) |
香和堂 関根 表具店 |
表具師として従事し、特に本紙の洗い に卓越し、二度、三度洗いを重ねても本 紙を傷めることのない、時代色を失わな い修復技能を持ち、また、巻物におい て、工具や作業方法を考案し、作業能率 の向上を図るなど、業界の発展に貢献し た。 |
埼玉県 | ||||
142 | 表具師 | ひらの かずおみ 平 野 一 臣 (七十一歳) |
平野 表具店 |
表具、襖、屏風等表具技術全般の技能 に卓越し、伝統技法と現代建築様式に適 合した技法を考案するとともに、美術表 装の普及発展に尽力し、公共職業訓練を はじめ後進の指導育成にも尽力してい る。 |
神奈川 県 |
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143 | 表具師 | まつの みつお 松 野 三 雄 (七十五歳) |
松野 表具店 |
終戦直後から一貫して表具師として従 事し、特に掛軸や風炉先屏風の制作、古 画・古文書の修復技能に卓越しているほ か、天井の表具張りを考案し越後の達磨 寺で知られる萬福寺の天井に「絵の天井 張り」を完成させ、表具技術の進歩にも 貢献している。また、後進者の指導育成 にも尽力している。 |
新潟県 | ||||
144 | 表具師 | よろいづか かずのり 鎧 塚 和 範 (六十二歳) |
鎧塚 翠山堂 |
四十年以上に亘って表具師として技術 の追求と向上に努め、古書画、襖はもち ろんのこと南画(山水)、花鳥、墨跡、 佛画等の修復仕立直しの感覚は、見事に 作品を生かさせる、卓越した技能を有す る。また表装展の技能委員として若手技 術者の技術指導に尽力した。 |
富山県 | ||||
145 | 表具師 | わだ じゅんいち 和 田 純 一 (六十九歳) |
和田 表具店 |
掛け軸、屏風の保存修復に優れた技能 を持ち、古書画修復や屏風作製の紙蝶番 工程で、紙品質、張り合わせ、糊の調整 等改良を加え、優れた工法を確立した。 また、独自に工具類を考案するとともに 、技能検定を通じて後進の技能向上にも 尽力した。 |
大阪府 | ||||
146 | 表具師 | うめおか かずはる 梅 岡 一 晴 (六十三歳) |
一晴堂 | 伝統的な軸装、額装、屏風等の制作に 卓越した技能を有し、特に古文書の洗 浄・修復においては、独自の工夫により 風合いを残した自然な色合いに仕上げる という技能で、重要文化財を含む多くの 文化遺産の修復保存に大いに貢献した。 |
兵庫県 | ||||
147 | 広告 美術工 |
しょうじ やすお 庄 子 恭 夫 (七十一歳) |
庄子看板 塗装店 |
屋外広告物の製造及び塗装に長年従事 し、拡大するデザインについては、確実 に描写して有効な広告をアピールすると ともに、日本建築の棟上げに使用する矢 車の絵は古来からの伝統技能であり、独 特の筆使いを継承している。 |
宮城県 | ||||
148 | 広告 美術工 |
かわい としひこ 河 合 利 彦 (七十歳) |
(有) トーア 工芸社 |
映画、演劇等看板製作はもとより、産 業展示装飾、祭事用模擬庭園、前衛生花 をショーアップしたファッションショー の舞台装置などを手広く手掛け、広告美 術業の新分野の開拓に貢献した。 |
静岡県 | ||||
149 | 広告 美術工 |
なつめ としあき 夏 目 敏 昭 (六十一歳) |
(有) 一心堂 |
ボディー塗装と同じ二液性のウレタン 塗料を使用、マスキングの後吹き付け塗 装仕上げにより、高速洗車での塗料の剥 げ落ち防止の工夫をするとともに、味わ いある車輌手書きの技能を有している。 また、技能検定を通じて後進の技能向上 に尽力した。 |
大阪府 | ||||
150 | 広告 美術工 |
ほりえ よしのぶ 堀 江 義 信 (六十二歳) |
アド・ ホリエ |
長年にわたり広告美術の製作に従事し 、特に、彫刻文字、金箔文字などの看板 の仕上げ技能に優れ、各種の技能コンク ールや各イベントの際のロゴ、トレード マークを多く手掛けている。 |
長崎県 |