第V部門 紡糸、織布・同関連及び衣服・繊維製品製造関係
整 理 番 号 |
職種名 | ふりがな 氏 名 (年 齢) |
所属名 | 技能功績の概要 |
推薦都 道府県 ・指定 団体名 |
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54 | 製糸工 | かたおか はな 片 岡 ハ ナ (八十七歳) |
自営 | 重要無形文化財である「小千谷縮」の基 礎となる糸づくりの工程である「苧績み」 技術の第一人者であり、技能伝承者養成の ための「苧績み講習会」においては、講師 として後進者技術指導に貢献している。ま た、小千谷縮の広報宣伝活動には欠かせな い存在であり、産地のPRに多大な貢献を している。 |
新潟県 | ||||
55 | 織布工 | ひらい とよかず 平 居 豊 一 (六十三歳) |
(有) 織匠平居 |
手機による金襴織りは、約0.3mmの 細さに裁断した金箔糸を竹製のヘラで経糸 の開口部に引き込み、織り幅に渡して一本 一本打ち込む「引箔」という技術を用いる が、この打ち込みの力加減を巧みに駆使し 、金襴の美しさを表現する業界の第一人者 として高い評価を得ている。 |
京都府 | ||||
56 | 浸染工 | しんがき たかし 新 垣 隆 (五十二歳) |
読谷山花 織事業 協同組合 |
読谷山花織の染色から四通りの織布技能 まで全て習得する等、読谷山花織の技能に 卓越しており、特に染色は、明治から途絶 えていた技法を復活させ、その技法を普及 し、生産性を高め業界の発展に貢献すると ともに、後進の育成指導にも尽力した。 |
沖縄県 | ||||
57 | 友禅 染工 |
なかね けんいち 中 根 健 一 (七十歳) |
平健 | 染加工の業務に長年従事し、友禅黒紋付 染の業務に優れ、特に網付技法、浸染黒染 紋上絵描、尾州黒といわれる黒色の染付の 技能に卓越している。また、伝統工芸士を はじめ、各種団体を通して後進技能士の指 導育成に熱意をもって取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
58 | 友禅 染工 |
まさき みちやす 正 木 道 保 (六十九歳) |
正木染工 (株) |
写し染め、摺り染め、カチン染め等友禅 技法全般に精通するとともに、特にこの摺 り、暈かし染めに優れた技能を持ち、常に 古来の染色技術の向上及び新技術の研究・ 開発や京友禅の普及・振興に努めるととも に、後進技能者の指導・育成に尽力した。 |
京都府 | ||||
59 | 染色・ 仕上工 |
よしい さだき 吉 井 貞 樹 (六十歳) |
吉井染色 補正店 |
小紋染染色工程で発生する染料付着を、 付着部分だけを抜染、同一柄の作成復元に 成功するとともに、脱色は不可能とされて いた含金染料の完全脱色にも成功した。ま た、的確な染料配合により均一に染め上げ る技術にも卓越している。 |
全国 染色補 正工業 連合会 |
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60 | 房撚 紐師 |
かぎたに きょうぞう 鍵 谷 恭 三 (六十五歳) |
(株)鍵辨 紐房店 |
伝統的な技法を駆使し、絹糸の選定から 結び、カガリの製作、仕上げまでの細心の 注意と色彩等の製品全体のバランスに気配 りするとともに、特に、飾り房の美しさを 一層引き立てる「結び」について、作品の 良し悪しを決める要素である要所要所でひ もを締める微妙な力加減にその技能を発揮 した。 |
京都府 | ||||
61 | 婦人 子供服 仕立職 |
なかむら やえこ 中 村 ヤエ子 (六十四歳) |
ナカムラ 洋裁店 |
婦人子供服仕立職として従事し、特に型 紙を作らずに布地の上に標準原型を乗せ直 接ラインを引く直裁ちの技能に卓越し、ま た、紳士服と婦人服の優雅さを調和させた 現代に即した服作りを創意工夫するなど、 業界の発展に寄与した。 |
埼玉県 | ||||
62 | 婦人 子供服 仕立職 |
あさか とめこ 浅 香 とめ子 (七十一歳) |
アサカ 洋裁教室 |
婦人服仕立ての技能に優れ、高度な技能 による立体裁断と薄布でも針目を表に出さ ない縫製技能は特技のウエディングドレス の製作において、顧客の要望に応じたシル エット作りに高品質な製品を作り出してい る。 |
千葉県 | ||||
63 | 男子服 仕立職 |
たけうち さちお 竹 内 幸 雄 (七十四歳) |
テーラー 竹内 |
日本人の体型を考慮した製図と前肩処理 の改良等により、紳士服の機能性の向上に 貢献するとともに、特殊素材に対する取組 みを通じて、そのカジュアル化に貢献した 。また技能の奥義や設計製図を公開し、業 界の水準向上、技能向上に尽力した。 |
東京都 | ||||
64 | 男子服 仕立職 |
はたけやま しげる 畠 山 滋 (六十七歳) |
(有) テーラー ・シゲル |
裁断、縫製など注文紳士服製作に関する 技能全般に卓越し、特に裁断において独自 の技法を開発し作業工程の短縮化を実現す るとともに、デザイン性の優れた作品を多 数製作した。また後進に対し積極的に訓練 、指導を行い業界の技術水準向上に貢献し た。 |
神奈川 県 |
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65 | 和服 仕立職 |
ははかべ としお 母 壁 俊 夫 (六十四歳) |
(有)柏屋 | 「巻き縫い技法」を極め、アパレル関係 に対しても着物の技術が素晴らしく、また そのデザインにおいても遜色のないことを 証明した。また接着芯地を利用した作業工 程の改善等により、業界の発展に大きく貢 献した。 |
東京都 | ||||
66 | 和服 仕立職 |
ふじしろ まさる 藤 城 勝 (六十二歳) |
藤城和裁 | 和服裁縫業務に長年従事し、和服デザイ ン、製図・型紙製作、裁縫技法において卓 越した技能を持ち、後進の指導育成にも熱 心に取り組んでいる。 |
愛知県 | ||||
67 | 和服 仕立職 |
わたなべ まさはる 渡 部 雅 治 (六十一歳) |
(資)渡部 和裁技能 研究所 |
和服仕立の技能に卓越した技能を有し、 幾多の考案、改善によって生産能率の増進 に貢献した。中でも和裁と洋裁の技能を交 えて考案した変り衿、変りコートは和裁業 界における第一人者である。 |
熊本県 | ||||
68 | 寝具 仕立工 |
よこやま きよこ 横 山 貴代子 (五十四歳) |
(有)横山 寝具店 |
夜着の製作方法及びふとんの綿入れ技術 において製作技術を確立し、全国的に高い 評価を得るなど、業界の発展に大きく貢献 した。またその高い技能とともに有する指 導力で、全国から集う後進技能者の育成に 鋭意努力している。 |
埼玉県 | ||||
69 | 寝具 仕立工 |
しばざき ゆうじ 芝 崎 雄 次 (六十歳) |
芝崎寝具 | 布団・座布団・かいまき(夜着)の製作 技術に優れた技術を確立した。特にかいま きにおいては、背の襟の部分の綿切れを防 ぐ綿入れ方法を考案し、この技能が現在の 最高の技能として定着しており、その製作 技能は全国の模範である。 |
千葉県 |