国際アビリンピックについて (概要) 国際アビリンピックは、1981年(昭和56年)の国際障害者年を記念して、障 害者の職業的自立を喚起するとともに、事業主及び一般社会の理解と認識を深め、さ らに国際親善を図ることを目的として、1981年10月に第1回大会が東京で開催 された。次いで第2回大会が1985年10月にコロンビア共和国のボゴタで、第3 回大会は1991年8月に香港で、また、第4回大会は、1995年9月にオースト ラリアのパースでそれぞれ開催された。 国際アビリンピックは、開催国の障害者関係団体が主催団体となり、国際アビリン ピック連合(IAF)と国際リハビリテーション協会(RI)との共催で開催されて いる。 香港大会からは「障害者の完全参加と平等」を実現するため、ノーマライゼーショ ンの理念にのっとり、障害者の参加する技能競技に加え、障害者と健常者の協力に主 眼をおく生活余暇競技を新たに追加するなど種目を拡大し、西欧諸国をはじめ、各国 からの幅広い参加を求めている。 第5回国際アビリンピックは、2000年8月にチェコ共和国のプラハで開催され ている。 (注1)国際アビリンピック連合(IAF) 国際アビリンピック連合は、第2回国際アビリンピックの際、18カ国、2 6団体の代表からなる国際会議で提唱され、全会一致で可決され、第3回大会 で行われたIAFの総会から正式に発足した。国際アビリンピックを継続的に 推進する組織であり、日本障害者雇用促進協会の会長がIAFの会長に就任し ており、事務局も日本障害者雇用促進協会にある。 (注2)国際リハビリテーション協会(RI) 国際リハビリテーション協会は、1922年にアメリカで設立された団体を 母体として組織された国際団体であり、世界的なレベルで障害者の諸問題に取 り組んでいる。現在加盟国は約90カ国におよび、各国の障害者福祉団体ある いは政府機関が加入しており、本部はニューヨークにある。 ○ IAF加盟国一覧(25カ国・地域) 日本、オーストラリア、オーストリア、バングラデシュ、ブルネイ、コロン ビア、中国、チェコ共和国、フランス、ガーナ、香港、インド、インドネシ ア、イラク、韓国、リベリア、パキスタン、フィリピン、ポーランド、スロ バキア、スリランカ、台湾、タイ、米国、ジンバブエ
(開催状況) |
開催年 | 1981年 | 1985年 | 1991年 | 1995年 | 2000年 |
開催国 | 第1回 |
第2回 |
第3回 |
第4回 |
第5回 |
参加国数 | 56カ国 | 54カ国 | 83カ国 | 32カ国 | − ※ |
職業技能競技 参加種目数 |
17 (17) |
12 (5) |
34 (21) |
32 (15) |
27 (14) |
職業技能競技 参加選手数 |
304 (76) |
281 (7) |
307 (28) |
335 (28) |
− ※ (28) |
(注1)( )は日本の参加職種及び参加選手数で内数 (注2) ※については、現在集計中である。 |