トップページ
結果の概要/II 児童からみた生活環境(児童用調査票より)
この項目は、対象となった世帯の中から小学校5年生〜中学校3年生までの
全児童に、直接記入をお願いしたものである。対象となった児童の性別、学年
は「表16」及び「表17」のとおりである。
5 生活行動の経験
児童の日常生活の中で、思いやり行動や社会的自立に関わる行動についての経験
((ア)〜(カ))と、落ち込んだり、いじめをしてしまったり、いじめられたり、
学校へ行かなかったりした経験((キ)〜(コ))の有無を「よくある」「たまに
ある」「まったくない」の3つから選んでもらった。(参考表第4表)
(ア) 「犬、ネコ、小鳥などの世話をしたこと」については、全体では「よくある」
が40.3%、「まったくない」が19.9%であり、女子の方が「よくある」
と答えたものが多く、学年差はあまりない。
(イ) 「困っている人を助けてあげたこと」については、「よくある」「まったく
ない」ともに10%台であり、「たまにある」と答えたものが7割である。
(ウ) 「自分で決めたこと(スポーツや勉強など)をやりとげ、よくやったなと今
でもうれしく思うこと」は「よくある」が32.5%、「たまにある」が
54.5%、「まったくない」が11.5%である。男女差はほとんどなく、
学年差はばらつきがあるが特に傾向は見られない。
(エ) 「両親と離れて一人で、親戚や友達などの家に泊まったこと」については、
「よくある」が18.6%、「たまにある」が51.2%、「まったくない」
が28.9%であり、女子の方がやや経験が多いようである。学年差はあまり
ない。
(オ) 「赤ちゃんをあやしたり、小さな子の面倒をみたりしたこと」については、
「よくある」が29.0%、「たまにある」が45.9%、「まったくない」
が23.9%である。女子の方が「よくある」と答えたものがやや多く、年齢
が高くなるにつれて割合は低下していく。
(カ) 「病人やお年寄りの世話をしてあげたこと」については、思いやりや自立に
関連する項目の中ではもっとも経験が少ない。全体で「よくある」と答えたも
のは8.4%にすぎない。「まったくない」は5割近くになっている。学年差
はほとんどなく、男女差はあまりない。
(キ) 「失敗したり、しかられたりして、何もかもいやになってしまったこと」に
ついては、「よくある」が21.3%、「たまにある」が50.9%、「まっ
たくない」が26.3%である。学年差はあまりないが、全般に女子の方がよ
くあると答えており、この年代での自己認識の男女差が大きいことが分かる。
(ク) 「大勢で、一人の子をいじめてしまったこと」については、「よくある」が
1.1%、「たまにある」が18.3%、「まったくない」が79.1%であ
る。男女差、学年差はそれほどない。
(ケ) 「いじめを受けていたこと」については、「よくある」4.2%、「たまに
ある」が19.5%、「まったくない」が74.7%である。男女差、学年差
はあまりない。
(コ) 「何かの理由で、学校へ行きたくなくて、学校を休んだこと」については、
「よくある」が4.2%、「たまにある」が16.2%、「まったくない」が
78.3%であり、中学2年生及び中学3年生では約25%が「よくある」又
は「たまにある」と答えている。
TOP
トップページ