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(別紙2)





  平成十一年度全国労働衛生週間における

  労働大臣メッセージ





 全国労働衛生週間は、昭和二十五年に第一回が実施されて以来、本年で一つの節目

となる第五十回を迎えることになりました。

 この間、関係者の熱心な御努力により、我が国の労働衛生水準が着実に向上してま

いりましたことは、誠に喜ばしいことであります。

 しかしながら、今なお、年間八千人を超える労働者が腰痛やじん肺、有機溶剤中毒

等の職業性疾病にり患しているほか、ごみ焼却施設におけるダイオキシン問題などの

新しい課題も生じてきております。

 また、最近における労働者の健康をめぐる状況をみますと、高齢化の進展などによ

り、健康診断で何らかの所見を有する労働者が四割を超える状況にあります。さらに、

深夜業に従事する労働者の健康確保対策の充実が求められるとともに、化学物質によ

る健康障害の防止のために、その有害性情報がユーザーに伝達される必要性も指摘さ

れているところです。

 これらの課題を克服するために、本年五月に労働安全衛生法を改正し、深夜業に従

事する労働者への健康確保対策の充実、化学物質等安全データシート(MSDS)の

交付の義務付け等が図られたところです。

 二十一世紀を担う人々が安全で健康に働ける職場を実現するためには、事業者や労

働衛生管理スタッフによる労働衛生管理活動と労働者の健康づくり及び快適な職場環

境の形成の積極的な取組、そして労働者自身による自主的な健康管理といったこれま

での取組を継続するとともに、新たな課題に対応するための取組を積極的に進めるこ

とが重要です。このため、本年度の全国労働衛生週間は、

 「続けてますか 健康づくり

      進めてますか 快適職場」

をスローガンとして、展開することといたしました。

 現在、我が国の経済は、明るい動きは見られるものの、まだまだ厳しい局面にあり

ますが、本週間を契機に、それぞれの職場で、皆様方一人一人に健康の大切さを再認

識していただき、我が国の労働衛生水準の一層の向上が図られることを祈念して、私

からのメッセージといたします。



   平成十一年十月一日



          労 働 大 臣    甘  利   明




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