タイトル:除雪作業における列車との接触災害の防止要請について

発  表:平成10年1月26日

担  当:労働省労働基準局安全衛生部安全課

                    電話(3593)1211(内線5488)

                    電話(3502)6754(夜間直通)







 平成10年1月19日、JR東北本線東青森駅構内において、降雪の中で除雪作業

をしていた労働者が、走行してきた列車にはねられ、4名が死亡するという重大災害

が発生した。

 労働省では事態の重大性にかんがみ、軌道上又は軌道に近接した場所での除雪作業

において同種災害が発生することのないよう、日本貨物鉄道株式会社、北海道旅客鉄

道株式会社、東日本旅客鉄道株式会社、東海旅客鉄道株式会社及び西日本旅客鉄道株

式会社に対し、現在講じられている除雪作業における災害防止対策の総点検を実施す

るとともに、安全管理体制の確立、安全教育の徹底、適切な監視の実施等による安全

な作業の実施等に留意して災害防止対策を徹底するよう、本日、要請を行った。





 要請内容は以下のとおり。



1 安全管理体制の確立等

(1)除雪作業を行う場合の安全管理体制を明確に定めること。

(2)監視人の適切な配置、適切な監視装置の設置等の措置を講じること。

(3)監視人及び除雪作業従事者(以下「作業者」という。)に対し、臨時

      運行列車を含めた列車通過時刻等必要な事項について指示や連絡を確

      実に行うこと。また、列車ダイヤに変更があった場合は直ちに連絡す

      ること。

(4)安全な作業のための作業手順書を作成し、それに基づき作業を行わせ

      ること。



2 安全教育の徹底等

(1)作業者に対し、除雪作業の安全の確保に必要な教育を的確に行うこと。

(2)監視人には十分な知識や経験のある者を選任するとともに、適切な監 

      視業務の遂行に必要な教育を行うこと。



3 安全な作業の実施

(1)降雪等のため見通しが悪い場合には、作業を一時中止する、中継の監視 

      人を追加選任する、列車通過予定時刻前に余裕をもって待避する等の措

      置を講じること。

(2)監視人には適切な待避合図用の器具等を携行させ、作業者に確実に待避

      の合図ができるようにしておくこと。





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