(資料2) 石綿の使用状況 (1)輸入量 日本の石綿輸入量は1960年代より増加し、1974年の35万トンを最高 に年間約30万トン前後で推移してきたが、1990年代から年々減少傾向にあ り、2001年は7万9千トンとなっている。2002年の輸入量は4万3千ト ンであり、前年比45%減、ピーク時の88%減となっている。 日本への主な輸入元は、カナダ(56.4%)、ジンバブエ(25.8%)、 ブラジル(6.9%)である(2002年)。(財務省貿易統計) (2)石綿品の用途 石綿の使用量のうち9割以上が建材に使用されており、その他、化学プラント 設備用のシール材、摩擦材等の工業製品等に使用されている。
製品の種類 | 主な用途 | |
建 材 |
押出成形セメント板 | 建築物の非耐力外壁及び間仕切壁 |
住宅屋根用化粧スレート | 住宅用屋根 | |
繊維強化セメント板(平板) | 建築物の外装及び内装 | |
繊維強化セメント板(波板) | 建築物の屋根及び外壁 | |
窯業系サイディング | 建築物の外装 | |
石綿セメント円筒 | 煙突 | |
非 建 材 |
断熱材用接着剤 | 高温下で使用される工業用断熱材同士の隙間を 埋める接着剤 |
耐熱、電気絶縁板 | 配電盤等 | |
ジョイントシート | 配管又は機器のガスケット | |
シール材 | 機器等の接続部分からの流体の漏洩防止用の詰物 | |
その他の石綿製品 | 工業製品材料(石綿布等)、ブレーキ(摩擦材) |