3.ジョイントシート・シール材



 (1)調査結果等



   厚生労働省が実施したアンケート調査結果において、石綿製品のメーカーから

  は、「石綿を使用しなければ安全確保等が困難か」との設問に対し、89種類の

  商品中75種類の商品については石綿の使用を必要とする理由はないと回答、

  14種類の商品については安全確保のために石綿の使用が必要と回答があった。

   代替化が困難なものは、高温用のバルブパッキン、高温の酸化性塩に係る機器

  に使用するもの、タイヤ加硫材のプレスのラムパッキン、300℃以上の発電用、

  蒸気ライン用に使用する石綿製品等と回答があった。

   一方、石綿製品のユーザー団体からは、「安全確保等の観点から石綿の使用が

  やむを得ないか」との設問に対し、17団体のうち9団体から石綿の使用が必要

  と回答があった。また、それらの団体に属する多くの企業から石綿の使用が必要

  と回答があった。

   代替化が困難なものは、特に、高温、極低温、高圧、極低圧、酸・アルカリ・

  塩類・有機溶剤・熱媒・可燃性物質・腐食性物質その他有害性物質等のある条件

  下で使用される石綿製品、ボイラ、圧力容器、焼却炉、発電所、航空機、船舶等

  に使用される石綿製品と回答があった。

   それらの製品の非石綿製品への代替見込時期は、2003年〜2005年頃と

  の回答が多いが、時期未定又は代替不可能との回答も多くあった。

   また、化学プラントに使用する石綿製品については、代替化を図る場合には耐

  久性を十分評価したうえで慎重に実施することが必要、非石綿製品は石綿製品と

  比べ使用温度や使用流体の範囲に限界があり、耐用年数に関しても問題が残され

  ていることから、代替化の可能性を一律に判断できず、代替化に当たっては、安

  全確保の観点より慎重に実績を積み重ねて対応すべき等の意見があった。

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