タイトル:「活力ある高齢化」国際シンポジウムの開催

     −9月20日・21日 シンポジウム、22日 政府間会合−



発  表:平成11年9月17日(金)

担  当:労働大臣官房 総務課国際労働課

              電 話 03-3593-1211(内線5126)

                  03-3502-6717(直通)

    :職業安定局  高齢・障害者対策部企画課

              電 話 03-3593-1211(内線5816)

                  03-3502-6778(直通)

            高齢者雇用対策課

              電 話 03-3593-1211(内線5825)

                  03-3502-6779(直通)




趣旨・目的



 先進各国における人口の高齢化が進展する中で、健康で活力のある高齢者が増加し

ており、これら高齢者が社会及び制度の中で十分に活躍できる仕組みを早急に整備し

ていくことが求められると同時に、従来の年金制度による財政負担増大への懸念から、

高齢者が「支えられる側」から「支える側」として社会に積極的に参加していくこと

の必要性も広く認識されつつある。

 このため、1997年の神戸雇用会議では、高齢者が雇用をはじめ社会に積極的に

参加することを目指すアクティブ・エージングを政策的に進めていくことが確認され

た。しかしながら、先進各国における高齢者の就業・社会参加の実態は、労働者の人

生観や社会制度、経済情勢、さらに企業の取組の違いを反映し、日・欧・米間に大き

な差異が見られる。

 そこで、本年が国際高齢者年であることに合わせ、日本及び欧米諸国における高齢

者の就業・社会参加に関する実態や取組について率直に意見を交換するとともに、ア

クティブ・エージングにかかる具体的な政策等の在り方について、お互いの検討を深

めるため、労働省の主催により国際シンポジウムを開催する。

 なお、本シンポジウムは、2日間のシンポジウムと1日のG8等政策担当者による

政府間会合から構成される。前半2日間のシンポジウムの成果を踏まえ、政府間会合

では、活力ある高齢化実現のための戦略の在り方について討議することとしている。

また、1999年2月にアメリカ・ワシントンにて開催されたG8労働大臣会合の議長総

括において、本事業に期待する旨盛り込まれている。






○ シンポジウム



開催日程

     平成11年9月20日、21日

     会 場:京王プラザホテル エミネンスホール

         (東京都新宿区西新宿2−2−1)

主 催  労働省、(財)高年齢者雇用開発協会

協 力  日本経済新聞社

参加者

     G8政府代表、国際機関代表、大学・研究機関等の研究者、労働組合、

     使用者団体、企業人事労務担当



シンポジウムの構成(予定)



○オープニング(9:30)

   甘利 明 労働大臣



○第1セッション「日欧米における新たな潮流(アクティブ・エージング)」

 [先進各国が高齢化への対応をしていく中で、新しい潮流となっているアクティブ

  ・エージングの考え方やこうした考え方が提起されるに至った社会情勢の変化等

  その背景について、日欧米のそれぞれの観点からの報告を行う。]



  基調講演:高梨 昌 日本労働研究機構会長

       アラン・ウォーカー・シェフィールド大学教授





○第2セッション「欧米における高齢期以降の政策と背景」

 [早くから高齢化が進展していた欧米諸国における高齢者雇用就業の実態、年金改

  革等との関係を含めた高齢者雇用政策の動向、さらに高齢者を積極的に活用する

  欧米企業の事例を紹介することにより、各国における多様性のある高齢者の活用

  の実際について理解を深め、今後の高齢者雇用の在り方について展望する。]
  基調報告:ガブリエル・クロトゥッシュ 欧州委員会第5総局E局長
       リチャード・マクガヘイ米国労働省年金福祉手当担当局次官補
       ダン・ハローラン・モトローラ社副社長
       ユアニ・イルマリネン・フィンランド職業衛生研究所教授
  コーディネーター
      :ジョン・マーチン経済協力開発機構教育雇用労働社会局次長
  パネリスト
      :長谷川 真一 労働省職業安定局高齢・障害者対策部長
       フランク・ヘンペル・ドイツ連邦労働社会省課長
       クロード・セーベル・フランス雇用・連帯省調査研究統計推進局長
       高梨 昌 日本労働研究機構会長
第3セッション「高齢者雇用に関する日本の政策」

 [我が国の高齢者雇用の現状について政策対応を報告するとともに、学識者、経営

  者及び労働組合の意見を交え、さらに欧米との比較等を行いながら、今後の高齢

  者雇用政策の在り方及び方向性について幅広く議論する。]
  基調報告:渡邊 信 労働省職業安定局長
       福岡 道生 日本経営者団体連盟専務理事
       笹森 清 日本労働組合総連合会事務局長
       清家 篤 慶応義塾大学教授
  コーディネーター
      :亀山 直幸 日本労働研究機構研究主幹
  パネリスト
      :リチャード・マクガヘイ米国労働省年金福祉手当担当局次官補
       クライブ・タッカー・イギリス教育雇用省国際部長
       アラン・ウォーカー・シェフィールド大学教授
第4セッション「退職後の就業・社会参加」

 [退職後の就業・社会参加の分野での活動で先進的な取組がなされている日欧米の

  事例を紹介し、退職後の就業・社会参加の在り方、施策へのインプリケーション

  等について議論する。]
  基調報告:エスター・テス・カンジャ全米退職者協会次期会長
       エリック・リードEURAG副会長
       堀田 力 (財)さわやか福祉財団理事長
       関 英夫 (社)全国シルバー人材センター事業協会会長
  コーディネーター
      :ワーナー・センゲンバーガー国際労働機関雇用・訓練局長
  パネリスト
      :チャールズ・ニクソン・カナダ人的資源開発省雇用保険課長
       G8イタリア代表(未定)


○クロージング

 中村 正 (財)高年齢者雇用開発協会顧問(前理事長)






○ 政府間会合



開催日程

     平成11年9月22日

     会 場:京王プラザホテル エミネンスホール

         (東京都新宿区西新宿2−2−1)

主 催  労働省



参加者

 ・G8政府代表

   (カナダ)

     ・チャールズ・ニクソン人的資源開発省雇用保険課長

   (フランス)

     ・クロード・セーベル雇用・連帯省調査研究統計推進局長

     ・ジャン=イヴ・マルケ在京大使館財務担当官

   (ドイツ)

     ・フランク・ヘンペル労働社会省課長

   (イタリア)

     ・未定

   (ロシア)

     ・エヴデニア・クリコバ・ロシア労働社会発展省労働研究所研究員

   (イギリス)

     ・クライブ・タッカー教育雇用省国際部長

     ・マリー・ニーブン教育雇用省国際関係課長補佐

   (アメリカ)

     ・リチャード・マクガヘイ労働省年金福祉手当担当局次官補

   (欧州委員会)

     ・ガブリエル・クロトゥッシュ第5総局E局長

     ・フリッツ・フォン・ノルトハイム・ニールセン第5総局事務官

   (日本)

     ・岩田 喜美枝 労働省総務審議官(司会)

     ・長谷川 真一 労働省職業安定局高齢・障害者対策部長

 ・国際機関代表

   (国際労働機関)

     ・ワーナー・センゲンバーガー雇用・訓練局長

   (経済協力開発機構)

     ・ジョン・マーチン教育雇用労働社会局次長

     ・国際労使団体

   (国際自由労連)

     ・エルザ・ラモス均等局長

   (経済協力開発機構労働組合諮問委員会)

     ・ローランド・シュナイダー上級政策アドバイザー

   (日本経営者団体連盟)

     ・成瀬 健生 常務理事



政府間会合の構成(予定)



 1)オープニング (8:30)

 2)第1セッション

   「最近の国際機関、労使団体による取組」

   (国際機関、国際労使団体からの発表)

 3)第2セッション

   論点1「『活力ある高齢化』を担保するため、高齢者に社会を支える側に

   回ってもらうための具体的方策」

 4)第3セッション

   論点2「退職後の社会参加、そのニーズと環境整備」

 5)クロージング

   ・小山 孝雄 労働政務次官


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