労働省発表
平成9年11月2日
    


労働大臣官房秘書課
電  話 3593-1211(内線5031)
     3502-6707(夜間直通)
 

平成9年秋の褒章について


1 平成9年秋の褒章受章者は、10月17日(金)の閣議で決定され、上奏裁可を仰いだ後、11月3日(月)付けで発令される。
  労働省関係の今回の受賞者は、黄綬褒章22名、藍綬褒章8名の計30名である。

2 褒章は、民間の人を対象として、各都道府県知事等から推薦された方々の中から選ばれた人たちに授与されるものである。
  黄綬褒章は、多年同一職種に精励し、技能の向上、後進の指導育成等に業績のあった方々に授与され、藍綬褒章は労働委員会等の委員等で永年労働者の福祉の増進並びに労働行政の発展に寄与された方々に授与される。

3 労働省では、来る11月14日(金)中央合同庁舎第5号館講堂において褒章伝達式を催し、労働大臣からこれらの受賞者に伝達する予定である。受賞者は、伝達後皇居に赴き天皇陛下に拝謁する。

4 受賞者の中には、次の方々が含まれている。



(1)清水 作治(しみず さくじ)(桶製造67歳 新潟県) 黄綬褒章
 昭和23年、家業である清水桶店に従事して以来50年にわたり業務に精励し、現在甲信越地方ただ1人の大桶製造職人として活躍している。この大桶は、一般的には容量30石(5,400リットル)以上のもの を指し、従来より味噌や酒の製造に用いられてきたが、近年はステンレス製が主流になりつつある。このような状況ではあるものの、杉材でつくられた桶が作り出す独特の味わいを求める杜氏も少なくなく、氏はそのニーズに応えている。
 なお、平成6年11月2日付けで卓越した技能者として新潟県知事表彰を受賞している。

(2)森川 政二(もりかわ まさじ)(紡績機械加工組立68歳 石川県) 黄綬褒章
 昭和18年、(株)石川製作所に機械工として従事して以来50年以上の永きにわたり業務に精励し、紡績機械工業の技能水準と生産技法の分野ですぐれた業績を上げた。特に歯車加工機の自動化による省力化、円筒研削盤のプログラムコントロールによる自動化・平面研削盤のデジタル化などを実現し、工作機の品質向上や作業の安全に尽力した。またその一方で、職業訓練指導員として長期間にわたり後輩を指導し、多数の後継者を育成した。
 なお、昭和63年11月10日付けで卓越した技能者として労働大臣表彰を受賞している。

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