炭疽菌の検査に際する消毒方法について(検査室内の機器・器具等) 消毒の概要 ●検査機関で使用されている芽胞に効果のある消毒薬を使用するか、又は、市販 の塩素系漂白剤、0.5%次亜塩素酸塩(家庭用漂白剤を10倍に希釈したもの)を 使用する (ただし、腐食性があるので、腐食を避けるためには漂白剤をよく洗い流すこと。) 作業場の表面及び滅菌できない設備機器の消毒方法 ●作業場の表面は使用前後に芽胞に効果のある消毒薬で拭き取る ●滅菌不可能な設備機器は定期的に消毒薬で消毒する 汚染した器具(ピペット、針、白金耳、スライドグラス)の消毒方法 ●オートクレーブするまで消毒薬に浸しておく 炭疽菌で汚染されているか又は汚染されている可能性のある材料を誤ってこぼした場 合の消毒方法 ●新鮮臨床材料(例:痰、血液、痂皮等)で汚染した場合は、消毒薬を注ぎ5分 間そのまま浸したのち、処分する ●大量に菌を含むと思われる培養皿、血液培養などの実験室材料による汚染に対 する消毒や室温以下の場所で汚染物をこぼした場合の消毒は、 ・汚染部位を囲み大量の消毒薬を注ぐ。一時間以上浸した後処分する ・処分の際に汚れたものは全てオートクレーブにかけるか焼却する 出典)米国CDCガイドライン(州政府厚生省向け)より抜粋 CDC Guidelines for State Health Departments(Revised October 14,2001) <炭疽菌に関する参考ホームページ>※ 日本労働研究機構ホームページ ・平成13年10月15日(月)掲載 「米国の同時多発テロ」における炭疽菌等の汚染のおそれのある封筒等の取扱い 方法について (http://www.jil.go.jp/jil/kisya/daijin/20011015_01_d/20011015_01_d.html) ※ 治療法・Q&A等に関しては、日本医師会のホームページを参考にして下さい。 (http://www.med.or.jp/etc/terro.html)