障害者雇用促進の手法としての雇用率制度の限界──「学界展望 労働法理論の現在 2020~22年の業績を通じて」を読んでのメモランダム

要約

小西 啓文(明治大学教授)

本稿は,障害者雇用率制度を取り上げ,同制度が障害者の雇用促進上,どのようなメリットとデメリットがあるか,またこの制度といわゆる差別禁止規定とはどのような関係にあり,どのように折り合い(調整)が付けられるか,検討するものである。筆者はすでに本誌でドイツの雇用率制度を紹介したことがあり,上記両制度を併用するドイツ法との比較を通じて,それらの制度の守備範囲の確認や,両者の役割分担の在り方をさぐることを課題とする。もっとも,本稿は最終的に,雇用率制度の廃止を含めて提言している。


2023年12月号(No.761) 特集●多様な属性の正社員

2023年11月27日 掲載