大学キャリアセンターから見るインターンシップおよびキャリアセンターの果たすべき役割

要約

住田 曉弘(東京都市大学学生支援部部長)

インターンシップは,本来産学が協働して学生の成長を促進する手法として有効である。しかし,近年インターンシップを早期からの採用ツールとして利用する事態が頻発し,却って学生の在学期間におけるキャリア形成機会を妨げてしまうという皮肉な結果となっている。本論文では,学生のキャリア形成支援を担うキャリアセンターの立場から,インターンシップの現状を整理し,教育効果を高める目的で取り組むインターンシップの事例を紹介する。そして,現状の問題を解決すべく,経済界と大学で将来に向けて中長期的な視野で議論されている内容とその課題を紹介する。一方,各大学で学生の就職先決定のための支援のみを役割として機能していた就職課がキャリアセンターへと変化し,インターンシップの運営も含めた学生のキャリア形成をマネジメントすることが求められるようになっている。キャリアセンターとしての機能を果たすために必要な教職員の能力開発と大学を越えたつながりの重要性について触れ,これからのキャリアセンターの歩むべき方向と期待について述べる。


2021年8月号(No.733) 特集●日本におけるインターンシップの展開と現状

2021年7月26日 掲載