進路指導や就職支援において、従来、様々な適性検査やキャリアガイダンスツールが用いられてきた。近年は、キャリア教育においても、自己理解、職業理解の一環として、検査やツールの実施が見られるようになっているほか、進学率の上昇に伴う生徒や学生の多様化により、検査・ツールを用いた支援方法も少しずつ広がりを見せている。しかし一方で、検査やツールの活用については、実施してはいるものの結果がうまく利用できていないとか、有効活用できているか自信がないという声も聞かれる。2018年12月7日に開かれたシンポジウムでは、JILPTが開発してきた検査やツールを取り上げ、開発者の視点から就職支援やキャリア教育における検査の有効な活用について話し合った。
開催報告 JILPT・日本キャリア教育学会 共催シンポジウム(2018年12月7日)
ツールを用いた就職支援とキャリア教育
(※講師の肩書きは開催当時のもの)
問題提起
就職支援・キャリア教育における検査やツールの役割
- 室山 晴美
- 労働政策研究・研修機構理事
話題提供
職業適性検査の実施を考える──厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)の活用をもとに
- 深町 珠由
- 労働政策研究・研修機構主任研究員
職業レディネス・テストの機能と活用
- 室山 晴美
- 労働政策研究・研修機構理事
OHBYカードの活用──「カード式職業情報ツール」の開発と展開
- 菰田 孝行
- 東京医科大学教育IRセンター
パネルディスカッション
パネリスト
指定討論者
- 本間 啓二
- 日本体育大学教授
モデレーター
- 安達 智子
- 大阪教育大学准教授