◆シルバーさんの安全標語

  「シルバー人生 無事故という名の宝物」。これは、鹿児島県シルバー人材センター連合会が募集した安全就業標語コンクールで、優秀賞になった枕崎市の松野下勇さんの作品。今年の「全国安全週間」は今週で終わるが、シルバー人材センターで働く高齢者にとっても、安全は高い関心事である。長い仕事経験の持主ばかりだから、応募の標語にはいずれ劣らぬ味がある。

  「生きがいを無事故で飾るシルバーさん」。岡山市の鷲尾義春さんの作品だ。岡山県のシルバー連合会で最優秀賞となった。40年以上の職業人生を経てのシルバー就業なのだろうか、仕事への自信と誇りがただよってくる。東京・青梅市の長井勝人さんの「まだ若いと はやる心が事故まねく」というのもある。元気なお年よりが多くなったこの時代、ポイントをズバリ言い当てている。

  コンクールはセンター連合会や拠点ごとに、ほとんど全国で会員から募って行われた。「『おかえりなさい』無事故のあなたをまつ家庭」(秋田県・塩田喜久雄さん) 「家族への土産は無事故の元気な笑顔」(石川県・本郷孝太郎さん)「安全は 家の和 人の和 職場の和」(静岡県・高木俊男さん) 

  こうして並べると、どの作品にも家族への暖かい思いと感謝が込められている。現役時代を経てこその、厚い年輪といってよい。家族の支えがあってこそ仕事の安全が保たれる、また、だからこそ安全が何より大事。正にその通りだ。

  全国のシルバー人材センターは、この3月末現在で1,862団体、会員は65万5,000人に近い。65歳から70歳代前半の人たちが6割と、その中核を占めるが、最近は65歳未満の人が増えていて、4人に1人に近い。75歳以上の人も15%もいて、高齢者の元気度はこんなところにも表れている。

  「掛け声に勝る返事で 事故はなし」(新潟県・小柳俊夫さん)。元気はつらつ、周囲も明るくしている様子が目に浮かぶ。今日もご無事でと祈りたい。

(久)

 
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