日本労働研究機構
 

平成14年10月
 

本格的なサイバーユニオン
-――情報労連のサイバーユニオン             
   「あいねっと倶楽部」の創設について――

◆「サイバーユニオン」創設の背景

  近年、わが国では雇用形態や就労意識の多様化がすすみ、非典型労働者といわれるパート社員や派遣社員・契約社員等の増加は著しく、「パート等労働者」は約1,118万人(厚生労働省平成13年パートタイム労働者総合実態調査)と報告されている。

  一方、日本の組合組織率は右肩下がりで減少を続けており、昨年には20.7%と全労働者の5人に1人しか組合に加入していない状況に至っている。

  こうした状況のなか、私たち情報産業労働組合連合会(略称:情報労連。組合員約23万7,000人。NTT・KDDIなど情報関連の組合、約230組合で構成。代表者 :小野寺 良執行委員長)では、
IT時代の情報産業をリードするユニオンとして、また連合も提唱しているインターネットを活用した個人加盟方式のユニオンを創設することとし、昨年度より労連本部内に検討プロを設置し協議を続けてきた。そして本年4月答申が出され、具体的実施に向けて作業を続けてきたが、いよいよ10月 1日より、一般向けにオープンすることとなった。

 その考え方は、情報労連のもっている組合員サービスを、インターネットを活用して安い会費で、広く一般の方々にも門戸開放することとした。

  一人ひとりではなかなかできないことを、情報労連のスケールメリットとして利用いただくこととしたが、私たち情報労連も財政事情の厳しい折ではあるが、労働組合の社会的責任として取り組んだものである。

  このサイトは、『働くワタシの応援サイト』をキャッチコピーとし、働くことに関するトラブルや勤労者の暮らし全般を応援する会員の"生活応援ユニオン"と位置付けている。

 

◆「あいねっと倶楽部」の概要

 インターネット上で行う個人加盟方式のものとし、働くことに関するトラブルや勤労者の暮らし全般を応援する、会員の生活応援ユニオンとし、「働くワタシの応援サイト」がキャッチコピー。

  ただし、会員の相談内容によっては勤務する企業との交渉が必要となることから、倶楽部内に「情報労連あいねっと労組」を受け皿として設置している。
 

◆対象者(会員の範囲)など

  対象者は雇用形態のいかんを問わず勤労者なら65歳まで可能とするが、既存組合の加入者は原則加入できない。外国人の場合は、就労ビザ所持者とする。これらは会則に規定している。

  対象想定者は、派遣社員・契約社員・パート社員等の非典型の勤労者、とくに女性の積極的な加入を意識している。あわせて、組織化が遅れている中小企業の勤労者、ソフト技術者も対象者として念頭においている

◆会費と当面の加入目標人数

  会費については、広く加入しやすい会費であることとし、月額280円・年1括払い2,500円とした。
当面の加入目標人数を6,000人においている。

◆活動(魅力あるサービス内容等)・会員獲得など

  魅力あるサービス内容を基本とし、メニューについては、会員であれば誰でも無料で利用できるものとし、選択したメニューについては利用者が料金を支払うものを用意する。

(1) トラブル相談---労働トラブル相談・法律相談・税務相談・年金相談・健康なんでも電話相
   談・セクハラ相談・労働組合相談とし、弁護士・税理士・社労士等の各専門家と提携し相談
   に応じることとする。

     また健康なんでも電話相談は、メンタルヘルスをはじめ健康に関するさまざまな相談につ
   いて医師をはじめとした医療専門家が24時間体制で相談に応じてもらえるものである。

(2) ライフサポート----情報労連共済事業・きらら保険サービスなどの生協・保険関係、労金・イ
   ンターネット専業銀行のジャパンネット銀行、最近ではコンビにでも扱っている郵便検診「健
   康倶楽部」、福祉・介護、育児サポート、ボランティア、資格・語学学校等々、生活に関する
   企業と提携し、割引特典等を付け。利用いただくものである。

(3) 宿泊施設など----厚生年金事業振興団、JTB、NTTグループ、都ホテル&リゾーツ、東京・
   聚楽&聚楽グループ、研修施設等で、厚生年金施設については割引特典がある「夢カード」
   の利用を呼びかけている。

(4) レジャー----吉本興業「ルミネtheよしもと」、「ロイヤルウイング(乗船料が30%割引の東京
   湾最大のクルーズ船)」、「西武レクリエーション」、「東京テアトル」、「松竹(舞台の半額割引
   特典も)」「NTTオートリース」等々と提携したもの。

     ライフサポートやレジャー・宿泊施設などのメニューは、今後より多くの企業と提携し、充
   実をはかっていく予定。

  これらのメニューについては、情報労連の組合員・家族・退職者の会会員であれば当然利用できるものであり、これら組合員サービスの充実をはかることで「あいねっと倶楽部」をいっそう充実させ、一般の方々がより会員に加入しやすいサイトをめざしている。

  したがって会員獲得には、組織内周知および職場ニュースの利用をはじめ、 幅広く宣伝し呼びかけていく予定である。

◆相談活動の充実

  現在、個別労働相談が増えている現状にあることから、相談体制としては、組合役員OB等によるアドバイザー制度を設けている。

◆発足時期

  オープンを10月1日とする。

  ・・・以上が情報労連のサイバーユニオン「あいねっと倶楽部」の概要ですが、「働くワタシの応援サイト」を大きく育てていく予定です。アドレスはhttp://www.i-net-club.jpです。

 

 
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