働く女性の関心事/賃上げと雇用安定
海外情報/ICFTU調査

  働く女性の関心事は賃上げと雇用の安定、労働組合の活動には概ね満足―。国際自由労働組合連盟(自由労連、ICFTU)が世界中の働く女性1万3,000人強(非組合員を含む)を対象に実施した調査で、こんな結果が明らかになった。

  ICFTUが米州、アジア・太平洋、欧州、アフリカの傘下の労働組合に加盟する女性を中心に実施した調査では、女性の仕事上の関心事(複数回答可)の上位5つは(1)賃上げ(52.2%)(2)雇用の安定(37.1%)(3)仕事への尊敬(26.3%)(4)老後の安定(25.4%)(5)労働時間の自由度(23.8%)―の順番だった。

  6位から10位までは「キャリアの開発とトレーニング」「健康と職場の安全性」「男女の同一賃金」「育児」「昇進」が並んでいる。昇進は16.5%と、15位中10位にとどまっており、高賃金を願いながらも、女性特有の理由から必ずしも昇進を第一に考えていない人が多いと分析できそうだ。

  労働組合に加盟する女性に、組合がこうした関心事に対応しているかと質問したところ、35.0%が「頻繁に」、34.1%が「時折」と回答。「常時」との答えも14.5%に達しており、組合活動にはおおむね満足していることがわかった。「全くない」との答えは3.0%、「ほとんどない」は13.3%だった。

  逆に組合非加盟の女性にその理由(複数回答可)を聞いたところ、「組合がどのように自分を助けてくれるかわからない」(71.7%)、「家族への責任から時間がとれない」(58.4%)、「だれからも誘いを受けていない」(57.6%)が上位3位を占めた。

  ICFTUは今回の調査は組織として初めての世界を対象にした女性の意識調査であり、国によってはサンプル数が少なかったとしながらも、女性の仕事への意識や、組合への評価は把握することができたと指摘。

  女性が組合に入らない理由については、国際労働機関(ILO)が1998−99年に実施した調査でも動揺の結果が出ており、女性の組合参加を促すには、今後も努力が必要だと分析している。

  今回の調査は2000年11月28日に質問票が各組合に送付され、01年2月5日までの提出が求められていた。ICFTUと同様の調査を米労働総同盟産別会議(AFL−CIO)が実施しているため、今回の調査にはこの結果が盛り込まれている。

6月28日(木)『日経連タイムス』

 
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