連合系中央メーデーは4月29日に代々木公園で開催、戦後70年で平和も強調

(2015年4月24日 調査・解析部)

[労使]

連合系メーデーの中央大会は4月29日に東京・代々木公園で開催される。今年のスローガンは「平和を守り、雇用を立て直す みんなの安心のため、さらなる一歩を踏み出そう!」。連合では、メーデーへの結集によって、「STOP THE 格差社会! 暮らしの底上げ実現」キャンペーンの運動を広げるとしている。

「非正規を含めすべての働く仲間の結集」を掲げる

連合系メーデーの中央大会は、「STOP THE 格差社会! 暮らしの底上げ実現」キャンペーンの一環に位置づける。また、今年が戦後70年目であることから、「すべての働く者の生活が、戦後70年続く平和の上に成り立っていることを改めて強調し、今後の平和運動を推進していくための意識づけをはかる」と明記。NGOやNPOとの相互理解を深めることを基本方針としている。

当日は、まず、2つのコースに分かれての結集デモを行う。新宿中央公園を出発地点とする「新宿中央公園コース」と、千駄ヶ谷区民会館から出発する「原宿コース」で、両コース合わせて約5,100人が参加する予定だ。

中央式典は10時30分から開催され、古賀伸明・連合会長が大会実行委員長としてあいさつする。来賓は、政府代表としては塩崎恭久厚生労働大臣が出席予定で、東京都からは前田信弘・副知事、政党では民主党から枝野幸男・幹事長が参加の予定となっている。昨年の中央式典ではすべての政党を招待したが、その結果、式典の時間が長引いたことなどを考慮し、今年は民主党だけを招待することにした。

式典ではこのほか、アムネスティ・インターナショナル日本の川上園子・活動マネジャーがNGO・NPO連帯あいさつを行う。また、情報労連KDDI労組の斉藤恵美氏が非正規労働者からの訴えを行い、さらに東日本大震災被災地からのアピール、メーデー宣言の採択などを予定している。メーデー宣言には、2015春季生活闘争での「底上げ・底支え」「格差是正」の実現や労働者保護ルールの改正の阻止、1,000万連合の実現や平和への誓いなどを盛り込む。

イベント関連では、今年も被災地復興支援や子ども活動、障害者支援などの出展があるほか、飲食店のコーナーがある。東日本大震災被災地復興支援関連では、連合が「阪神・淡路大震災 東日本大震災を風化させない! 写真展」を開く。