単純平均5,780円、2.01%/国民春闘共闘委員会(第7回賃上げ集計)

(2014年6月4日 調査・解析部)

[労使]

全労連などでつくる国民春闘共闘委員会(代表幹事、大黒作治全労連議長)は6月2日、2014春闘の第7回賃上げ集計をとりまとめた。5月29日までに有額回答を引き出した24単産・部会での単純平均は5,780円、率で2.01%。加重平均は6,215円、2.09%となり、それぞれ前年同期をやや上回る水準となった。

第7回賃上げ集計(5月29日時点)によると、登録855組合の6割弱にあたる499組合が回答を引き出している。このうち有額回答を引き出した374組合の単純平均(一組合あたりの平均)は5,780円(2.01%)で、前年同期を368円(0.08ポイント)上回る。一方、組合員ひとりあたりでみる加重平均では6,215円(2.09%)となり、こちらも前年同期を242円(0.06ポイント)上回っている。

回答状況を詳しくみると、前年同期(92組合、19.5%)を22組合、3.4ポイント上回る114組合(22.9%)が数次にわたる回答を引き出している。また、前年実績と比較可能な332組合でみると、190組合が前年実績額を超える回答を引き出している。

パート・アルバイトの引上げ額は平均26.0円

一方、パート・アルバイトなど非正規雇用については、時間額の引き上げ額回答があった163件の単純平均は26.0円となり、前年同期(24.9円)を1.1円上回る水準を確保している。日額での引き上げ額は、16件平均155.2円(前年同期比80.7円増)、月額では39件平均2,804円(同855円減)となっている。