単純平均の賃上げ5,311円、1.94%/国民春闘共闘の進ちょく状況調査

(2013年4月3日 調査・解析部)

[労使]

全労連が中心となってつくる国民春闘共闘が3月29日現在で発表した春闘進ちょく状況調査(第2回)によると、有額回答を引き出した727組合の賃金引き上げ額(単純平均)は5,311円(1.94%)で、前年同期比209円増(0.02ポイント増)となった。

第2回春闘進ちょく状況調査によると、3月29日現在で要求を提出した組合は、報告が寄せられた2451組合の62.1%にあたる1,521組合。昨年同期(1,699組合、62.6%)と比べると178組合少ないが、比率ではほぼ同水準になっている。

回答を引き出したのは、前年同期(741組合)より14組合少ない727組合。このうち額または率の回答を受けたのは545組合で、賃上げ額は単純平均で5,311円(1.94%)。前年同期に比べ、額で209円、率で0.02ポイント上回っている。

同共闘は、「4月に入り、『アベノミクス』効果で物価が上昇し始めており、インフレ率を上回る賃金引上げがなければ、生活がいっそう苦しくなるのは目に見えている」などと指摘。「春闘後半戦における職場の交渉では、こうした情勢変化も踏まえながら、賃金引き上げ・労働条件の改善を勝ち取ることが必要だ」と強調している。