連合が2月を非正規雇用月間に/ウェブサイト立ち上げなど

(調査・解析部)

[労使]

連合は2月を非正規雇用月間と位置づけ、12日に雇用・労働に関する基礎知識やFAQ、関連ニュースといったコンテンツを掲載する「連合・非正規労働センターWebサイト」をオープンするほか、14~17日に全国一斉集中相談ダイアルを実施、15日にパート労働者の集いを開催するなどの取り組みを展開する。

こうした諸活動は、パートや派遣、契約労働者といった非正規雇用で働くひとの賃金・労働条件の改善やネットワークづくりなどに取り組むため、昨年10月中旬に設置した「非正規労働センター」を中心に実施する。

このほど設けられるポータルサイト「フェアワーク つながるネット新しいウィンドウ」では、 (1) 雇用・労働に関する様々な基礎知識やFAQ (2) 時流のトピックスに合わせたアンケートの実施・公開 (3) 雇用・労働ニュース (4) 各界のオピニオンリーダーによるコラム――などを順次立ち上げ、サイト登録者向けのメールマガジンの発行も予定している。

連合では2月と6月を非正規雇用労働者の雇用不安の解消や労働条件の底上げ、組織化に向けて、集中的な取り組みを行う月間と定め、その一環として、14~17日に「全国一斉集中労働相談ダイアル」を都道府県の地方連合会と連合本部が一体的に実施。相談を通じて明らかになった問題点を整理し、その改善に向けた取り組みと非正規労働者のネットワークづくりといった支援強化につなげる。

また、春季生活闘争の一環として全国キャンペーンとして展開する「ストップ・ザ・格差社会」の一環として、緊急の政策要請活動も実施。「生活保護つき職業訓練の拡充」「ネットカフェ難民への住宅保障」「雇用・福祉分野などでの雇用創出」「灯油代への補助金」――などを政党に求める。

このほか、非正規雇用の処遇改善に取り組む産別でつくるパート共闘会議が15日にパート労働者の声を聞く機会として「パート労働者のつどい」を都内で開くほか、地方連合会との連携で、街頭宣伝活動も行う。また3~4月の春闘期には、個別交渉の場で賃上げをはじめとする非正規労働の処遇改善の取り組みを強化。「時給1,000円キャンペーン」や「最賃大幅引き上げ」運動と連動させ、4月の改正パート労働法施行も踏まえて、今年度の最低賃金の改定につなげたいとしている。

さらに、今年のメーデーを「非正規メーデー」と銘打つことも検討しており、5月を非正規労働者の組織拡大月間として、組織化キャンペーンを展開する。